TNG S2-3 ホログラムデッキの反逆者

TNG S2-3 第29話

邦題:ホログラムデッキの反逆者

原題:Elementary, Dear Data

あらすじ……データは、シャーロック・ホームズのホロデッキ・プログラムで、敵役モリアーティ教授に最強の知性を与えてしまう。モリアーティはエンタープライズ号の安全をもおびやかすことに。

コメント

ドクターポラスキー

「負ける可能性があってこそ、勝利の喜びがあるのよ。

ぜったいに勝つとわかってるなら、戦う意味はないわ」

データ

「つまり失敗にも、意義があるということですか?!」

ドクターポラスキー

「そうよ。失敗は成功のもとというじゃないの。

わたしたち人間は、苦もなく成功したときより、

   手痛く失敗した時の方が何倍も学ぶことが多いのよ。

でもあなたはただ記憶するだけ。それを聞かれるままに答えるだけなのよ」

ラフォージ

「言い過ぎだよ、データは演繹的思考が得意です」

ドクターポラスキー

「ええ。ホームズもそうよ。でもかの名探偵は、人間の心の機微がわかるわ。

   善良な人も悪になりうる。ある日突然ね。

そこのところが、データに欠けている」

ということで、ホームズの書かれていない作品をホロデッキで作り、

自分を打ち負かすようにプログラムする、と張りきるデータです。

ドクターポラスキーは、データは記憶していることしかできない、

  インスピレーションや独創的発想、それがホームズの力の本質。

  データにないのはそこだと、意地悪なことばかり。

そのせいで口論になり、ホロデッキのモリアーティに

  意識が宿ることになって、エンタープライズがさあたいへん、というお話です。

データはすなおに負けを認めるんですが、

  モリアーティさんは、自分が生きていることにこだわります。

モリアーティ

「命の定義とはなんだ。我思う故に我ありだ」

モリアーティさん、ホロデッキ以外の所では命が存在できない、

  と聞いてガッカリするもんで、

   ピカードは「技術が進んだら、ホロデッキから出してあげる」と約束します。

 このように、ラスト近くで主役が交代したところは、

   データ残念、というところでしょうか。

モリアーティは、犯罪者と言うよりむしろ科学者ぽい面があって、

  その意味でデータを打ち負かすキャラクターなのかもしれませんね。


今回のエピソードは、データがホームズを嬉々として演じているのが印象的でした。データ役の人、ホームズファンなのかな。

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