TNG S1-21 生き返った死の宇宙商人

TNG S1-21 第21話

邦題:生き返った死の宇宙商人

原題:The Arsenal of Freedom

あらすじ……ロレンジ星団で消息を絶ったUSSドレイク捜索に向う

   エンタープライズは、惑星ミノスで自動送信メッセージを受信する。

   発信源調査のため地表に降りたライカーが出会ったのは……?

コメント

録画の武器商人

「兵器には戦争を抑止し、平和をもたらす力があります。

   軍拡こそ安全を保障する方法なのです。備えあれば憂いなしって諺を、ご存じでしょう」

現代社会への強烈な皮肉ですね。

そして、惑星ミノスで消息を絶ったライカーたちを心配するクルーたち。責任者ラフォージに対してトロイの曰く、

トロイ

「彼らはミスを恐れているのよ。励ましてやらなくちゃ」

ラフォージ

「どうやって?」

トロイ

「いいわね、彼らの勇気を引き出してあげて。二人ともあなたに助けを求めているわ。彼らに、信頼を示すのよ」

ラフォージ

「艦長がおれに示してくれたように? そうだな。わかったよ。ありがとう」

そしてラフォージは、

こんなふうに部下を励まします。

ラフォージ

「君たちならやれる。君たちは、厳しい訓練を積んで、その席に座っているんだからな」

そんなラフォージの成長とは別に、惑星上では死の商人による、たいへんな事態が沸き起こっていました。

原因は、ミスを起こさず、自律的に学習し、敵を殲滅してしまったAI兵器。

現実の兵器もそういう面があって、

この艦長のセリフはその警告に聞こえます。

艦長

「哀れだ。自分たちの製品に滅ぼされたんだな」

昨日の敵は今日の友という諺があります。

AIに応用力があったら、

敵も味方もぜんぶ攻撃しかねない。

戦争は無惨だというのに

闘争本能は抑えられない。

人間の哀しさが身に沁みます。

原題が「自由の兵器」。

アメリカ人にとって自由というものが

どんなに大事かということを

考えてみると、

このエピソードは、

自戒が強烈にある

ストーリーなんだなと思えます。

アメリカって、凄い国です。

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