机上
それは、明らかに異質な存在感を放っていた。
学校の教室、その俺の席の上に、そいつは我が物顔で鎮座していた。
花瓶に入ったそいつは俺のことを見上げている。
人ではない。
そこにあったのは、
――一輪挿しに刺さった大きな、大きな白い菊の花だった――。
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