Q4 & Q5 『顕微鏡』のテーマと素材について
Q4
『顕微鏡』はとてもデリケートな作品だと思います。十代前半の少年少女にありがちな残酷さと彼らなりの社会的グループの作り方、その枠組みに嵌りきれない者たちのあり方と扱われ方などを、するどい観察眼を持って、しかしとても繊細に描いています。このお話を書くにあたってのテーマや、伝えたいことがあれば教えて下さい。
A4
まずは解説しにくいであろうこの物語を取り上げて下さったことに、お礼を言いたいです。拙い物語ですが、丁寧に読み解いて下さったイカワ様、本当にありがとうございます。
「顕微鏡」は実は、私が中学生の時にノートに綴った小説モドキが元になっていたりします。中身はかなり作り変えましたが、当時私が感じていた「『みんな』が分からない」「『当たり前』が分からない」という違和感や閉塞感が核になっているのだと思います。
もし、あの頃の私と同じように感じている人がいたなら。その人が読んで、少しでもホッとしてくれたらいいな、と思いながら書いています。
本当はこの物語を書こうと思った最大の理由があるのですが、それは最後のあとがきで明かす予定なので、今は秘密です(*´艸`*)
Q5
『顕微鏡』に出てくる十代の人間関係のあり方がとてもリアルです。リアル過ぎて読んでてつらいくらい笑 これは……実体験に近いんでしょうか?
A5
お察しの通り、「顕微鏡」には私自身が見聞きしたことが元になったエピソードが出てきます。また、私は地方公務員でして、以前は児童福祉の現場にいましたので、そこで出会ったこども達からも影響を受けていると思います。
それぞれのエピソードは原型が分からないくらい加工していますが、登場人物の想いは、そのまま私が感じたこと、考えたことです。
本編には書き込めず、伝わりにくいかなぁと思ったことを解説するような形で『顕微鏡零ればなし』(https://kakuyomu.jp/works/1177354054893565413)というエッセイを書いているので、もし各エピソードの裏話が知りたい方がいらっしゃれば、そちらをつまみ食いしてもらってもよいかもしれません。
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