Q16 - Q17 (ココ重要!)書籍化以降の気持ちと技術の変化

Q16

 最近の『シロート発言』で、書籍化したいとおっしゃっていましたが、これは何か心境の変化がおありになったんでしょうか? 第 25 話では、ご自分のことを「コンテストに参加しない組」に分類されていたので、書籍化には積極的な興味は無いのかなあ、と思っていたのですが(考え違いだったすみません)、書籍化したいと思ったきっかけや背景など、ご迷惑でなければお聞かせいただけると嬉しいなと思います。


A16

「書籍化したい」だけで「コンテストには興味なし」です。コンテストは読者選考のあるものだと、どうしてもお友達同士で★の投げ合いとか出てくるので、そういうので残っても嬉しくないんですよね。ちゃんと実力で本を出したいので、編集部しか選考にタッチしないコンテストなら興味あります。別のサイトで『群青のアトリエ』と『よんよんまる』が最終選考の一歩手前まで残ってるんですけど、そこで散ってるので実力としてはその程度だなと。書籍化したいのは『よんよんまる』なんですが、これだけ他の作品と違って「作中作」なんですよ。『風、薫る。風、巡る。』の中に出てくる漫画家の風間先生が描いた作品が『よんよんまる』だったんです。作中では風間先生は超売れっ子で『よんよんまる』はミリオンセラーなんですね。だから風間先生の為にもこれは書籍化したいなと。どっぷり音楽描写と男の友情みたいなのもあって、個人的にも好きですし♪



Q17

 『いち癇』の執筆中の経緯については「あんまり考えていなかった」と仰る回答がいくつかありました。書籍化してみて、かつ、その後、何作も続けて執筆したことで、「書き方を考えるようになった」ということですよね。今はどんなことに気を配って書いていらっしゃいますか? 先にプロットを作る場合などは、どんなことに考慮するでしょうか? 以前に第 1 話の掴みが大切だ、みたいなコメントも書いていらっしゃったように記憶しています。小説の書き方のテクニック面で変わったこと、学習したことなどがあれば(職業機密に触れない範囲で)教えていただきたいです。


A17

 プロットを作る際には最後の一行まできっちり作ります。いわゆる「エタる」というのは絶対したくないので。同じ理由で、執筆も最後の(了)を書いて、それから 20 回くらい通し推敲するまで絶対にアップしません。書き上げてから少し(1~15 カ月くらい)寝かせて、もう一度通し推敲入れます。

 んで、アタマの 1 話はかなり考えます。2 話目読んで欲しいですから!

1 話目を書く前に設定をガッツリ作って、キャラ同士でロープレさせます。こいつとコイツが一緒に遊んだら何をするか、こいつらが酒を飲んだらどんな話をするか、みたいなやつ。執筆始めてから設定が追加されることもありますが、そのときは 1 話目に戻って、そこからつじつまの合わないところがないか設定が破綻してないか読み返します。

 あ、学習したことはありません。ノリと勢いだけで生きてます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る