Q2 & Q3: 「わかりやすさ」と「ハラハラ展開」のコツは?
Q2
この小説で最も印象的なのは、経理の非常にテクニカルな内容がとてもわかりやすい文章で書かれているということです。手形の不渡り、取引相手の選び方、差し押さえの仕方……。「わかりやすくて、親しみのある文章」というのが月森さんの文章の特長だと思っていますが、それを保ちつつ、経理の内容を正確に書くのは難しいと思います。経理について書く際に何か意識したことはありますか?
A2
これはもう、推敲です。最初から最後まで書き直したのは10回以上ですし、このラブストーリーに決めてからも10年近く推敲してきました。何度も書いて、何度も読んで、自分が納得いくまでひたすら書いては消す、というのを繰り返しました。
なので、わかりやすいと言っていただけるのは本当にうれしいです。
. . 𖥧 𖥧 𖧧 ˒˒. . 𖡼.𖤣𖥧 ⠜ . . 𖥧 𖥧 𖧧 ˒˒. . 𖡼.𖤣𖥧 ⠜
Q3
ハラハラする展開も、月森さんの文章の魅力だと思います。
ご自分でも「最後でひっくり返します!」とおっしゃっているので、細かくプロットを考えていらっしゃるのだと思います。この手に汗握る感じ、焦らして焦らしてどーん!と切り返すテクニックなどは、どこかで勉強されて身につけられたものなのでしょうか? それとも、ご自分で「よーし、こんな感じに書くぞー」とナチュラルに書けてしまえるものなのでしょうか。
A3
これも多分、推敲だと思います。修行のように書いて、消して、書いて、消して、を繰り返していくと、ある時突然、思ってもないアイデアが降ってきます。
それは、寝ているときとか、車を運転しているときとか、お風呂に入っているときです。そのアイデアに沿って書いていくと、ある時突然、突き抜けた感覚に遭遇します。全身に鳥肌が立つみたいな。そうなったときに、読んでいる方を巻き込むことができるんだと思います。
(イ)
「ある時突然、突き抜けた感覚に遭遇します。全身に鳥肌が立つみたいな。そうなったときに、読んでいる方を巻き込むことができるんだと思います。」
これは実践していらっしゃる方だけが体験できるものですね。こういう発言を読むと、自分の小説に対する甘さを思い知らされます。天才とは、ひたすら同じ努力を続けられる人のことを言うのでしょう。
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