第 2 回 『川崎君の華麗(カレー)なお仕事』の月森乙さん

はじめに(月森乙さん)


 今回は、「川崎君の華麗(カレー)なお仕事」を書かれた月森つきもりおとさんにお話を伺います。


「川崎君の華麗(カレー)なお仕事」は、とある総合商社を舞台にした本格的経済+恋愛小説です。総合商社、丸高商事で鉄鋼関連の経理をしている梁瀬沙也が、会社の倒産に巻き込まれてその処理に奔走しながら、その倒産劇の後ろで何か画策しているらしい「鉄鋼貿易部の妖精」と呼ばれるイケメンで仕事の超デキる男子、川崎和也と戸惑いながらも恋に落ちていく、というお話です。しかし、梁瀬さんにも川崎君にも打ち明けられない事情があり、会社倒産のハラハラと二人のすれ違いのドキドキで、まさに吊り橋効果、最後まで目が離せない展開に釘付けです!


 ↓ 月森乙さん作の「川崎君の華麗(カレー)なお仕事」はこちらからどうぞ!

 https://kakuyomu.jp/works/16817330648150755526


 この小説には、会社が倒産していく様子が専門的な詳細さで描かれています。月森さんのすごいところは、これをわかりやすい言葉でさらっと読ませてくれるところです。専門知識を読ませるというのは難しくて、敢えてかなり端折るか、冷静な文章で積み重ねていくか、ミステリー風に読み解いていく、というのが一般的です。「川崎君…」の場合は、ミステリー ✕ 経済映画のような展開で、不渡り手形、差し押さえ、銀行取引、株価操作と、てんこ盛りながらお腹いっぱいにならずに軽々と読んでいけるという、稀有な才能を感じさせる文章です。


 初めて「川崎君…」を読んだとき、導入部がものすごくこなれていて、ほんの少しの言葉でたくさんのことをするっと説明しているのに感嘆しました。最初のエピソードはわずか 1,042 文字。これだけで、川崎君という人となり、会社の舞台となる部署、主人公の梁瀬さんと準主人公の山本君の立ち位置、そしてこれまた重要な役割を持つカレー屋とそこのマスターが説明されているという……。神業かっっ! (˚д˚)


 さて、そんな月森さんはどんなお話を聞かせてくださるでしょうか……。


 浮かれてあれこれ聞いていたら、インタビューがやたら長くなってしまったので、分割してお届けしてまいります。<(_ _;)>




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