クラフター氷の女王を思い出す
9割ほど防衛設備の構築が終わりました! 材料が足りなくなりちひろたちに取りへ行かせてるのですこーしだけ隠れて休憩するためにこっそりと裏庭を抜けて自室へ戻ろうとした時のことでした。
「おい人間。この私を手に入れておいて忘れておるのか? おい! 気づいてないふりをしておるのか? 人間! 私を馬鹿にするのもいい加減にするのじゃ!」
「あーフブミーじゃないですか! 喋ることができたんですか?! 声出すことができたんですか?! どうやって人の言葉を覚えたんですか?! 手に入れてから忘れていたのは事実ですが、決して悪気があったわけじゃありません。色々忙しくて呼ぶ暇がなかっただけです」
「そうか。それなら仕方ないのじゃ! お主の仲間が妖精の心を集めていると聞いたのじゃがもしまだ欲しければ私があげてもいいぞ?」
「今日はいりません。もしここで手に入ったら戻らないといけないのでいりません!」
ほうそうかとだけ言いフブミーは従者のように私の後ろをパタパタと飛びながらついてきます。少しだけ早歩きすると必死にパタパタしてるのが可愛くていたずらしたくなりました。もう少しだけ早く歩くことにします。更に早くパタパタと羽を揺らしています。ならばっと全力疾走で走り抜けるとフブミーは追ってこなくなりました。流石にやりすぎたと後方の方を見てみると、そこには肌が透き通っていて白いが冷酷な目つきをした人の姿があった。
「クワナよ。これは私への挑戦状ということでいいのかの? それともイタズラなのか? 正直に答えれば審判を下すまではいかぬぞ? そうだな少しだけ痛い目をみることになるかもしれぬがの」
「ごめんなさい。頑張ってるフブミーが可愛くてついついいたずらしちゃいました。そんなに怒らないでください。そして痛いことをするつもりなら手に持っているハンマーをしまってから別の方法にしてください。それじゃ死んでしまいます」
「正直者よ。今日だけは許してあげるのじゃ! その代わりじゃがお主の飲んでいるティーといつも美味しそうに頬張ってるパンとやらを私にも食べさせるのじゃ! それで今回の件はなかったことにしよう」
「わっかりました。今すぐ用意するので私の部屋へ行きましょう!」
やっぱり食べ物で妖精ですら仲間にできます。
これで私は無敵のプレイヤーになりました! どんな鬼でも悪魔でもかかってきてほしいです。今の私なら何でも勝てる気がします。来るがいい魔王! そしてその配下たちよ! ははははは!
「あら、ずいぶん楽しそうね」
どうしてでしょう。戻ってくるのが早いうえにこの後怒られるような気がします。
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