番外編クワナ太る

 今日もCAOを満喫し終えたとある日の夜。雲より高い位置にあるマンションの一室でクワナはという女性が悲鳴をあげた。


「きゃあああああああああ何で......何でなんですか! ありえない。ゲーム内での食事は現実の体重にかかるわけありません」


 何でこんなことになったのでしょうか。確かにゲーム内では暴飲暴食を繰り返しました。でもゲームの話ですよ? 現実世界の生活は毎日朝早く起きてご飯を食べてCAOしてデザートを食べてCAOをしてデザートを食べるを繰り返してただけです。それなおにこの仕打ちは酷すぎるじゃありませんか!


「別に責めるわけじゃないけどただの暴飲暴食を現実でもやりすぎただけじゃないかしら? 顔が丸くなってるわよ? それにお肉だって摘まめるし、これじゃデブね」

「そんなこと言わなくてもいいじゃないですか! 私だって後悔してるところなんですから! ってなんで勝手に入ってきてるんですか! いつもチャイムは鳴らしてくださいって言ってますよね! カードキーを不法侵入のために渡したわけじゃないんですよ!」

「それじゃあ返すわ! ここに置いておけばいいかしら」

「もうーそうやって困らせるのが好きなんですか! おかなくていいです持っておいてください」


 はあ、ゲームの中で暴飲暴食をして気が緩んだのを現実世界でも無意識のうちにやっていたなんて、言い訳できません。


 このましゅまろふわふわでおいしいですね。


 このスナックもサクサクで美味しい。


 いちごもあまーい。


 は! また無意識に食べていました。でもここまで食べ始めたらもはや突き進みます。

 

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