第19話
「やっと帰ってこれたね!」
「俺もっとかかると思ってたよ」
「まあそこはわたしがんばったからねぇ!ほめてダーリン!」
俺はヒルメイの頭を撫でてやる。
「で、なんだあのテレパシーは?」
「だぁってぇ、早くシたかったんだもぉん!」
「あの・・・わたしもシたいかなぁ・・・」
みんなとりあえず性欲開放しないと落ち着きそうにないので・・・・
んで、三人でシャワーを浴びた後にビールで乾杯。
帰りにスーパーによってもらって、食材と一緒に買ってきた。
そこで思い出してヒルメイに小声で聞く。
「そういや盗聴器は?」
「無いわけないよねぇ。もうダミー音声流してるから大丈夫だよ」
「そっか、ありがとな。そりゃ一週間で完全に信用されるハズは無いわな」
「まあ仕方ないよ。立場が逆なら同じことしてると思うもん」
「そうだけど、ちょっと傷つくなぁ」
「そのうち信用してくれるようになるさ」
テニアの頭を撫でてやる。
「うん、そうだね!それでさ、戸籍できるまで家出れないでしょ?」
「出れないってかまあ、なるべくだけどな」
「わたしアニメ見たい!今見れるのある?」
俺もオタクって言うほどじゃないけど、プ〇イムビデオやネット〇リックスでは見るのはアニメばかり。気に入ればDVDやブルーレイも買っていた。
「どんなのがいい?やっぱ技の参考になるやつ?」
「んー、そうでなくてもいいから面白いの!」
「じゃあ・・・」
異世界人に異世界に行くアニメ見せるのも面白いかと思って、自衛隊が異世界で戦うのにしてみた。
「そういや俺の記憶コピーしたろ?なら内容わかっちゃうんじゃ?」
「あーそれね、コピーされてるのは御神体にだから、こんな場合はこのアニメに関する記憶が自分の脳に来ないように出来るのよ」
「便利だな!じゃあ今ネタバレ無しで見れてるわけか」
「そうね。おもしろいね、これ!もう御神体のアニメに関する記憶、全部消しておこうかな?毎回いちいち設定するの面倒だし」
「消してもいいぞ。俺が面白いと思ったアニメは全部見せてやるよ」
「じゃそうするー」
「なんかこの主人公、誰かに似てない?」
「わたしも思ったー」
「だよね、イツキみたい(笑)」
「この片目の王様かっこいいね!」
「俺この話に出てくるキャラで一番好きなんだ、この人」
「多分いい国なんだろうね。息子がダメっぽいけど」
「最後無理矢理終わらせてない?」
「わかるか?原作はもっと続くんだよ。気になるなら原作持ってるから読んでみるといい」
「さ、次いってみよー!」
「明日でよくね?」
「だぁってぇ!アニメっておもしろいんだもん!」
「まあ予定も無いからいっか。じゃあ・・・・」
「AI出てくるの無い?」
「それっていっぱいありすぎるんだが・・・・最近のにするか」
「あー、なんか昔の自分を見るようだわ」
「えー?ヒルメイってこんな感じだったの?」
「もっとひどかったよ。人を道具としか思ってなかったし」
「意外だな。それがどうしてこうなった?」
「いろんな経験を積み重ねて・・・ね」
テニアもヒルメイも、さっきのとは違って真剣に見てる。
「なんでこの理由でテロリストになるかなぁ?」
「そうだよね?」
「俺もここはわかんねえんだよなぁ?」
「人とAIの夫婦、いいなー」
「ヒルメイだってそうなるんだよ?」
「よろしくね!ダーリン」
「あー・・・・幸せにします?」
「ダーリン、なんで前に言ってくれた時と違って疑問形になってんのよ?」
「今回ヒルメイの方が活躍したからな、俺が幸せにするってのがなんだか・・・」
「わたしがダーリンに求めてるのはそーゆーのじゃないよ?」
「そうだな、わかった。ごめんな」
「わかればよろしい!」
「あんなに頑張ったのに・・・・・」
「変えられないの?」
「みんな死んじゃってるよ?」
「なんで人と取って代わろうとするかなぁ?わたしならこんな判断はくださない!このAI経験足りなすぎでしょ!!」
「落ち着けヒルメイ」
「早く次の話っ!!」
「博士が!」
「でもそのおかげで前より戦力が残ってるね」
「これで勝てなかったら怒るよ!」
「歌えるかどうかだね」
「人間とAIは一緒に・・・・」
「ヒルメイ?」
「うれしいな。こんな・・・」
「そうじゃなきゃヒルメイと一緒になろうなんて思わねえよ」
「ダーリン・・・・・ありがとう」
「ダーリン、ヴィ〇ィが!うわーん!!」
「おい!ヒルメイ?」
「いじゅぎぃぃ!!」
「テニアまで!あーはいはい!まだ最後に少しあるからそれ見て」
「これはどんな状況?」
「いろいろに解釈できるね?」
「俺は人類が反省してAIとうまくやっていける世にしたんだと思いたいな」
「ダーリン、テニア」
「ヒルメイ?」
「わたし二人が大事。二人が大好き。ずっと一緒にいようね」
「うん、わたしも」
「俺もだ」
「さあそれじゃこれから3人仲良くHしよっか?」
「台無しだ、ヒルメイ」
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