第12話



「ダーリン、不死になる気ない?」


「うん、いいよー」

「軽っ!いいの?そんな簡単に?」

「どうせほぼぼっちだしな。それに今すぐ別れの挨拶しなきゃならないわけじゃないだろ?こっちに住んでるんだし」

「そうだけど・・・不死になったら、他の人たちと違う時間を生きることになるのよ?出会った人みんな先に死んじゃうんだよ?」

「別れなんて普通の人生でだって一緒じゃん。今二人見てて思ったんだ。無限にある世界で、二人が何よりも大切なんだって。だから可能ならば、この先ずっと二人と同じ時間を生きて行きたい。お前だってそう思ってくれたから聞いたんだろ、ヒルメイ?」

「ダーリン・・・・わかったわ。手順は、最初にテレパシーやアイテムボックスを使えるようにするの。あとは巫女と一緒でアイテムボックスに御神体入れればいいだけ。使い方もわたしが教えるわ」

「そっか、テレパシー使えれば男でもいいわけだ。なんで女限定にしてあったの?」

「だって巫女ってエロくない?」

「いや意味わかんねーから!」

「そうだ!今度巫女服着てシようよ!」

「今そーゆー話じゃねーから!」

「ヒルメイはスケベが頭の中で発酵してるのよ」

「お前ら相手に対して思ってること一緒だな!」

「じゃあこの話はあとにするとして・・・」

ああ、今晩あたりベッドに巫女服のヒルメイがいるんだろうな。多分テニアも。


「アテニアでやったのは脳改造と遺伝子操作。助けた人たちが使えるように脳改造、次の世代からも使えるように遺伝子操作ってことね。ダーリンは脳改造することになるわ」

脳改造って聞くとおっかないな。

「わたしにとっては難しい手術じゃ無いから大丈夫。ただ、3日から一週間の間くらい、感覚に違和感が出るかもしれないの。だから大事をとって一週間、アテニア本体で面倒を見ることになるわ」

「一週間の入院ってこと?」

「ヒルメイと二人でシッカリ面倒見てあげるね!」

「そうそう、一週間はHも禁止ね。ってことで・・・」

言いながらアイテムボックスから巫女服を出すヒルメイ。

「テニアも着替えなさい。今日はこれ着てするんだから」

「おい!まだ昼間・・・」

「だあってえ、しばらくデきないんだよぉ?夜までいっぱいキモチいいことしよ?」

「バカ!俺の体力持たないって!」

「大丈夫よ、ヒールかけてあげるから」

「そんな問題じゃ・・・ってお前も着替えんなテニア!!」

「わたしまだイツキのモノの形覚えきれてないの。だから・・・ね?」

テニアもスイッチ入ってる!

「ゆうべはヒルメイにばかり出してたから、今日はわたしの中にいっぱい だ ・ し ・ て ?」

「・・・・はい」

この二人相手に抗う術はない・・・


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