長髪の男性との一夜を描いたお話。 作品全体の空気感というか、ムードたっぷりなところがとても印象的なお話です。 約1,000文字という分量に加えて、作品自体もちょっとしたワンシーンといった趣で、サクッと読めちゃうところも魅力のひとつ。 しっとりとしたアダルティな雰囲気の中、饒舌な独白によって語られる主人公の内面。 長い黒髪の持つ意味や、それの象徴するもの等々、こだわりや執着のようなものがみっちり詰まっているところが嬉しい小品でした。