第4話 大学日本拳法と太極拳
私の場合、縄文人という血に目覚める(強く意識できる)のに60年もかかりましたが、もっと前から太極拳をやっていたら、かなり早い時期に・より鮮明に「自分のルーツを自覚する」ことができていたかも知れません。
私は子供の時から日本拳法をやっていたわけではなく、又、大学日本拳法時代に一生懸命これに取り組んでいたわけでもありません。ですから、拳法自体は強くなれませんでしたが、太極拳と対極にある武道ともいえる大学日本拳法を5年間やったことが「魂への旅」の下地となりました。
そして、大学日本拳法的なる疾風怒濤の会社員時代と、その休憩のような坊主時代を経て、そのあとから開始され今に至る「銅の時代」こそが太極拳の代わりとなり、次第に自分のルーツがぼんやりと見えてきました。
その意味で、2023年の現在、大学日本拳法をやられている方たちは、大学卒業後の早い機会に(単なる健康法やスポーツとしての楽しみ方ばかりでなく)この記事で紹介されているような「道として太極拳を伝えることのできる人」に就くことで、私などよりもずっと早く「原点への回帰」に至ることができるかもしれません。
人民網日本語版 2023年02月17日13:56
日本人に太極拳の魅力を伝える中国人女性
http://j.people.com.cn/n3/2023/0217/c94475-10209307.html
<引用始め>
せ 太極拳はシンプルで流れるようなゆっくりとした動きで健康な身体づくりをすることができるため、幅広い年齢層の間で人気がある。そして、近年、太極拳は海外でも少しずつ人気となり、注目を集めるようになっている。人民日報海外版が報じた。
自己と向き合う時間となる太極拳
江蘇省南京市出身の張軼蓉さんは6歳の時に武術を習い始め、11歳の時に省チームのメンバーに選ばれて太極拳の訓練を受けるようになり、10年以上にわたって太極拳の選手として活躍した。そして引退後、「新しい自分探し」のために日本に留学した張さんは大阪大学の大学院でスポーツ心理学を専門に学んだ。
張さんは「選手をしていた時は、ただひたすらチャンピオンになるにはどうすべきかばかり考えていた。しかし留学期間中に学んだ理論や知識が助けとなり、太極拳に対する理解が深まった」と話す。
そして、「太極拳を練習していくことで、体を鍛えたり、チャンピオンになることもできるが、より重要なのはマインドフルネスだ。その練習の過程で、気持ちを落ち着け、自己と向き合い、自分について学び、知り、悟り、自分の価値をじっくり考え、セルフコントロールし、自分を調整し、精神状態を高めることができる」としている。
融合とイノベーションを通して新しい流派に
卒業後、張さんは日本で健康に関わる仕事にずっと従事しながら、太極拳のインストラクターも務め、その文化や理念を活動に取り入れている。そして、太極拳を教える方法について研究し、目的によって教え方を変え、生徒がより素早く理解し、よりよい状態で入門を果たして理解を深め、レベルアップできるよう取り組んでいる。
生徒に教える際、張さんは「外から内を磨いていく」という方法に沿って、まず生徒の姿勢を矯正するところから始めた後、呼吸の仕方を教え、最後に内心を磨いていく。「指や手の形などを含む、姿勢が悪いと、呼吸をうまくすることができず、脈を整えることもできなくなってしまい、本当の意味で心を落ち着かせて、自己と向き合うこともできないため、外面と内面の両方を磨くという効果を期待することもできなくなってしまう」と張さん。
また張さんは春には気力を増強させるというテーマを掲げるなど、特定のテーマを設置し、太極拳の動きに取り入れ、体と心が一つになる状態を作り出している。そして飲食や運動、睡眠と結びつけたカリキュラム体系を構築し、生徒一人ひとりが自分に合った健康の道を見つけることができるようにもサポートしている。
伝統的な二十四式太極拳などと比べると、張さんが伝え、教える太極拳は「新しい流派の太極拳」と言うことができるだろう。伝統的な太極拳をベースに、新しいものを取り入れ、美学や哲学と融合させて、新しいスタイルの「太極拳」を作り上げているからだ。張さんの教室では、伝統的な太極拳がみずみずしい活力を放ち、活気ある楽しいスポーツとなっている。その一つ一つの動きは非常に優雅で、体をゆっくりと伸ばすストレッチにもなる。
張さんは「ある時、日本の大学1年生の講義で太極拳を披露した。学生はみんな興味津々といった様子で、講義を終えると、たくさんの学生から太極拳やその文化に対する理解を深めたいので、連絡先を教えてほしいと言われた」と笑顔で話す。
張さんは今後、太極拳をさらに深く学び、スキルを上げ、実践を通して精進し、一人でも多くの日本人に太極拳の魅力を体験してもらいたいと考えており、「太極拳は私の体の一部になっている。それは、私の生涯の仕事でもあり、これからも自分なりの方法で貢献していきたい」とした。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年2月17日
<引用終わり>
<この記事におけるキーワード>
「選手をしていた時は、ただひたすらチャンピオンになるにはどうすべきかばかり考えていた」
「太極拳を練習していくことで、体を鍛えたり、チャンピオンになることもできるが、より重要なのはマインドフルネスだ。その練習の過程で、気持ちを落ち着け、自己と向き合い、自分について学び、知り、悟り、自分の価値をじっくり考え、セルフコントロールし、自分を調整し、精神状態を高めることができる」
「文化や理念」
「外から内を磨いていく」
「外面と内面の両方を磨く」
「気力を増強させるというテーマを掲げる」
「体と心が一つになる状態を作り出し」
「カリキュラム体系を構築」
「自分に合った健康の道を見つける」
「美学や哲学と融合させて」
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