4/30 低価格、お金、抵抗 ※ライトレ使用の三題噺(制限時間15分)
・・・いくらあなたがメイク代に糸目はつけないからって言ってもね、100均のリップを一回使って捨てることに抵抗はないけど、1万のリップを同じように捨てることに抵抗はあるでしょう。肌馴染みが悪いから仕方ないって? そりゃそうかも知れないけど。それでも捨てなきゃいけないってことに対して、何かしらの罪悪感は感じるでしょう。例えば肌馴染みが悪いのは自分の肌質が悪いからだとか、肌荒れさせた自分のズボラさに問題があるだとか、そういう風に考えて自分を責めたり、しない? 少なくともポイする一万のお金の価値に見合うだけの後悔をしてから捨てなきゃっていう謎の使命感が目覚めたり、しない? ま、大抵の場合は、その価値に見合うだけの後悔ってなかなか出来なくて、その差額分をフリマアプリで売ることで満たそうとするんだけど、十中八九無駄な抵抗に終わるわよね。だって一回使ったリップってどんなに紹介文を工夫しても、皆潔癖症だからなのか全然売れないわよね。例えば日本以外だと、結果は違うのかしら。まあ無駄だと思うわよね。向うの人って彫りが深いから日本人より化粧を極める必要がないし。あの人達基本ノーメイクで過ごしているから日本人以上にプチプラ好きだろうし。そもそも物価が高いから日本で言う所の低価格帯の商品がそんなにないんじゃないかしら。ああごめん、だからレッドオーシャンだと思うからゆくゆくは海外を見据えた手堅い展開をしていきたいって言うのがあなたの主張だったわよね。でもその論旨破綻してると思うわ。だからごめんなさいちょっと今のプランだと、融資は出来ないかな。悪いけど一回顔洗って出直して来て。
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