エピローグ

 私は、あれから障害者手帳を取得し、障害者雇用の職業訓練学校に通っている。



 私は、高校卒業をして、しばらくしてから職業訓練学校に通った。



 皆とは違う進路を辿ったのだ。



 皆は大学や、就職を直ぐするなか、私は自分に何が合っているのか、見つける期間として高校卒業後、心療内科の先生とお母さんと話し合う機会を作った。



 これが向いているというのが分かり、準備に取り掛かる。



 私は、この人生を気に入っている。



 他の人とは違う人生を。



「人生谷あり山ありだったけど、自分の人生案外悪くないかもなぁ。」



 私は、この人生を楽しんでいた。



 自分のやりたいことが見つかって、今はそれに向かっている最中だ。



 それは、図書館司書の資格を取る為に、勉強中なのだ。



 高校のころからなりたいと思っていた、図書館司書に。



 本好きな私にとって本に囲まれた環境の図書館司書は夢のような仕事だった。



 だから、今はそのための前段階として、職業訓練学校に通っている。



 皆とは違う方向で進んでいるけれど、確実に少しずつ近づいている。



 皆と同じ方向に。



 私は、それがとても嬉しかった。



 ゆっくりだけど、ようやく自分のやりたいことが叶う事が。



 私は、今日も夢をかなえるために、テキストを開いた。



「よし、やるぞ。」



 新たな夢を叶えるための第一歩を踏み出して。



 私は、私であり続ける。



 障害者という立場でありながら、人とは違う人生を楽しむために。



 私達は、同じところに、目が行きがちで、違うところは、批判するような生き物だ。



 お互い同じように見えて、其々それぞれ違うのだ。



 同じ人間なんていない。



 その中でも、神様から試練を与えられる者がいる。



 それが、障害者だ。



 人とは違う事で輝け。



 神様から試練を与えられる者として。



 handicapped.

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神様からの試練を与えられた者 辻本 寧緒 @Neo0708

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