第20話 悩み

 私の特性の活かし方が分からず、右往左往していた。


 ちなみに、ADHDは注意威力散漫だったり、衝動的に行動、言動をしてしまう等の特性がある。



 ASDは、コミュニケーションの共感が苦手だったり、対人関係でトラブルが起きやすかったり、1人でいることを好んだり、感覚過敏といった味覚などが敏感な事などがある。



 LDというのは、簡単に言うと、学習障害だ。読み書き、計算が出来ないという特性がある。



 だが、全ての人が、それに当てはまるわけではない。



 人其々感覚の感じ方や、頻度などが違うのだ。



 例えば、読み書きは出来るが、計算が出来ないといった感じだ。



 それも頻度と言うものがある。



 6−2から手を使わないと計算できない人や、7−4から本当に計算が出来ない人といった風に分かれている。



 だから、発達障害の人が全て同じではないのだ。



 私の場合は、対人関係が苦手でASD、注意力散漫でADHD、算数が指を使わないと解けない、速さや、値段の計算がどうしても出来なくてLDという特性がある。



 逆に得意すぎることもある。



 こだわりが強いから、興味ある事には専門知識まで取り入れたり、計算は苦手だけど、逆に文章力があるので、物語を考えるのは得意だったり、耳が良いので、どんなに小さな声で喋っていたとしても聞こえる事だったり、視線に対して敏感でクラクラするほど、パニックになってしまったりする事が多々ある。




 私の場合は、きっと支援学校に行った方が良いのだろう。



 支援学校に行って、学ぶ方が色々と活かせるのではないだろうか?




 私は、このまま今の学校にいるか、支援学校に行くか悩んでいた。




 支援学校の見学に行きたい。



 段々と日が過ぎていくにつれて、そう考えるようになった。



 お母さんと1度だけ、支援学校の話をした。



「きっと、音緒が支援学校行ったら、今の学校で出来なかった事もできる。でも、出来ない事も出てくる。それは、今の学校でも同じだよ。けど、支援学校に行ったら、支援は広がると思うね。」



「そうだね。」



 私はお母さんから貰ったお団子を食べながら、返事をする。



「お母さん。」



「ん?」



「支援学校の見学に行ってみたい。」



 実際にどういうところなのか行ってみたいという興味はあった。



「お母さんも気になるね。」



 夕飯が出来たのでここで話は終了した。



 私は、支援学校に行くかどうするか悩んでいた。



 この日は、なかなか寝付けなかった。



 


 







 



  



 


 


 




 

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