第14話 これから

「とりあえず、ご飯作ろう!!」

私がソファに横になりながら言った。

「誰が?」

マルコは不思議そうにいいながら、シリウスとチェスをしている。

「もちろん、私が」

「「絶対ダメ!!」」

2人そろって私を見て言った。

「私、奴隷だったころ普通に料理してたよ?」

「いや、スター。侍女が料理作るってのが問題なんだよ」

あ、そっか。

「じゃぁ、どうするの?お昼ご飯」

私はソファの上で手足をばたつかせる。

ていうか、材料どうするんだろ。

「そんじゃ、行くか」

シリウスは立ち上がりながら背伸びをした。

「スターお得意の、頼む」

「何を?」

「人たらし、だ」

…私が人たらし??

「あぁ、確かにスターは人たらしだね」

マルコまで。

「よし、街を見に行くか!!」

…ん?

「あ、僕も行く!!」

「なら、あの荷馬車もいるな」

嫌な予感しかしない。



「ついたぁ!!」

マルコ、すっごく嬉しそう。

「よし、スターたらしてこい!!」

シリウス、何言ってるのかわからないんだけど。

「シリウス、それじゃぁ、鈍感なスターがわかるわけないでしょ。スターが気に入った人を僕のもとで働かせたいから、スカウトよろしくね。スター」

なるほど……??

「よくわからんが、りょーかい!!」

行ってみるか!!

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