第8話 弱気ちゃんと東京
私は最近ちょっとした趣味がある。
それは、アニメである、、、
「お母さんー、最近ジャンプのアニメにハマってるんだけど、ああいうグッズってどこで買えるの?」
「秋葉原。と言いたいところだけど、弱気は女の子だから、池袋とかに行ってみてはどう?」
そう言われて、お母さんから電車賃を貰い、未開の地へ足を踏み入れた。
そこで、我らを待っていたのは、、、!
えげつのない人の量であった。
⚠今日、琴葉は、英検(彼氏とのデート)のためおやすみです。
『1人で初めての地域なんてこ、怖い』
そう思いながらゆっくりとサンシャイン通りという、商業施設がずらりと並ぶ通りをゆっくりと歩く。
どうやら、お母さんによるとアニメイトというところで、アニメグッズを多く取り扱っているらしい。
といっても、複合施設にあるような小さな施設だろう。そう思い、1番大きなサンシャインシティへと足を進む。
それにしても、池袋は広いなぁ
「ちょっと、そこのお姉さん!」
「!?」
「良ければ15時からお笑いライブやるんで来ませんか???」
「え、え、いやぁ、あっ」
私はあまりの恐怖にまともに喋ることが出来なかった。
「ちょっと!大丈夫!?」
「へ!?」
見ず知らずの私ぐらいの年をした、可愛い女子が私の手を引いて、客引きから解放してくれた。
「すみません!私たち予定あるので!」
「あぁ、すみません!良かったら来てくださいね〜」
そう言ってその場を後にした。
「ここまでくれば、客引きもいないと思います!」
「え、あ、あなた誰????」
助けてくれたのはありがたいが、まだ誰かわからないという恐怖は少し残っていた。
「あ、すみません!別に怪しいものじゃありませんよ!」
そう言って彼女は自分の生徒手帳を見せてきた。
「え?石強?」
「はい!石強高校1年陽気明美です!」
「えっと、私は、石強高校1年意思弱気です!!!」
驚きと緊張によりいつもの数十倍もの声の大きさで返答をしてしまった。
「よ、弱気さんも石強だったんですか!?」
「わ、私もびっくりしたよ、、、」
「ちょっと、サンシャインのスタバで一息つきません?」
「是非!!!」
こうして、私の話し相手(友達?)が1人増えたのかな?
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