第6話 よわよわな1人クッキング
今日はとある週末の昼
家族は弟の部活の見学会に行ったため今日はぼっちだいつもだったら手を挙げて喜んでいる。
しかし、飯を作れと言われてしまった…
私は数々の女子たちに「弱気ちゃんって料理できるの〜?」と聞かれた時に毎回
「まぁ、料理上手いからさ!」っと見えを張ってその後恥ずかしすぎて倒れた経験があるぐらいには料理ができない。というかしたことが無い
大人になってもし彼氏とか出来たら料理できる方が絶対嬉しいし…
「よし!やろう!」
そう決めて私は台所に向かった。そこにはなんの調理もされていないカレーの具材が置いてあった。
たぶん少しは皮とか向いてくれてたり洗ってくれてたりしてるんだろうなと思っていたが全部叶わぬ希望となった。
ステップ1!
「まずご飯を炊こうか」
不幸中の幸いなことにご飯は無洗米だ、なのでスイッチを入れてはいー終わり!
ここまでのご飯のくだりだけで私はとてもテンションが高くなってしまっていた。
「私もしかして料理できるの???」
そう言って気分上々で野菜を洗った。
次の工程は絶望でしかなかった。
ステップ2、、、
「や、野菜をき、切る!?????」
私は小さい頃から刃物が苦手だ、これは全人類同じだと思う。
「一歩間違えたら指が、、、」
そう言いながら泣きながら玉ねぎを切る
この涙が玉ねぎによるものなのかそれとも怖さから来るものなのか全く分からない
そんなこんなありながら一応全部の具材を切り終わった。
そしてカレーのルーの元の四角いやつを入れて、鍋の中をぐるぐると混ぜる
「うわー!美味しそ!」
自分で作るのは手間もかかるしかしこんなにもおいしいと思ったのは初めてかもしれない!!!
そしてついに来た
「いっただきまーす!」
口の中にゴロゴロと慣れない手で切ったじゃがいもが口の中に広がる
「お、おいしい!」
こうして私はちょっとだけ料理が好きになった。
弱気『琴葉これみてー!』
琴葉『なにこれおいしそー!』
弱気『私が作ったんだよ!!!』
琴葉『嘘つけ』
そして琴葉は私を信じなくなった。
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