第22話 攻める弟、受ける兄 ②「感じすぎるリョウジ」
兄・リョウジの願いにより、僕は彼の身体をさわることになった。
腕をさすっていると、吐息のようなものが聞こえてきた。
「いつもオレがやってることを、ショウにやってほしい」と言われた事を思い出した。
とりあえず、目に入ったリョウジの肩に口をつけた。
何度も音を立てて、そしてなでた。
僕の肩とは違うもの。前にマッサージをした時とは違う、僕の意思による動きをする。
日頃鍛えられたその肩についたもの、これは筋肉なのだろうか。
すると、「かわいい」という声が聞こえてきた。リョウジの顔を見ると、「かわいい、ありがとう、かわいい」と僕を見てつぶやき、微笑んでいた。
僕はたまらず寝そべるように横になる。
そして片手でリョウジの身体をまさぐりながら、口を耳にちかづけた。
「なんで笑ってるの」
「ああ、ショウがオレのために頑張ってて、うれしいし、かわいいなって」
僕はいつもリョウジが僕にやっているように、耳のそばで息をかけるよう声をかけた。
「ねえ、気持ちいい?」
リョウジはくすぐったいのか少しだけ身をよじらせた・そして
「うん」
と力なく頷いた。
「さわられて、うれしい?」
「ああ、ヤバいよ」
「なにが?」
僕は少し息と声を強くした。
「なんか、ショウ、いつもとちがう・・」
リョウジのほっぺにキスをした。そして続けた・
「リョウジ、かわいいよ」
「ショウ、ああ」
「かわいいよ」
リョウジは首を振り始めた。僕は思った。今日はこの人のしてほしいことをしてあげようと。
そしてそれは僕がしたいこととも同じだった。もっと積極的にいこう。
そのまま僕はリョウジの肉体をまさぐるように撫でつづけた。あらためてすごい身体だ。見るだけではわからない筋肉がついているんだと、さわって気がついた。
腕、腹、そして胸。欲求というより観察をするかのようにしていたけど、これでいいのかなと思っていると
「うん、、ショウ。ありがとう」
「これでいいのかな」
リョウジの顔の横に寝そべり、手をそのまま動かし続けた。
「ショウの手がオレの身体で動いてる、それだけで嬉しい」
「僕もだよ」
「ショウ・・」
僕の頭を掴んで、引き寄せて、見つめてきた。
そのまま、僕は手を動かし続けた。すると、突起する感触があったので、そこをさわった。
「うっ」
というリョウジの微かな声を僕は聞き逃さなかった。なので、そこを攻めることにした。
さわるだけではなく、つまむように、強くも弱くも。
「ああ、なんか」
「どうしたの?そんな声出して」
「そこ、ひとに触れられたことないから、ヤバい」
「感じてる?」
「ああ、なんか、わかんないけど・・」
逆の方にも手をだしてみた。
今度は指で触らずに手のひらでさすってみたりした。すると吐息が大きくなってきた。リョウジの大きな身体が動きはじめた。
「やっぱり、感じるのかな?」
意地悪く、そんなことを聞いてみた。
「ショウ・・好き。好き」と頷いていた。
その声に僕はさらに攻勢を深めることにした。指に力を入れて、ひっぱるようにしてみる。
すると、リョウジは今までよりも大きな声をあげていた。下半身も動かしている。
「うう、ううん、ああ」
「感じるんだね?」
「やばいよほんとに・・」
僕の中に今までにない感情がうまれてきたのを感じたから。
この人をもっと満足させてあげたい。リョウジをもっと、攻めたい。そして、自分もそれに満足を得たいと。
「ねえ、感じるの?」
「ああ、ヤバいけど」
「弟に乳首触れて感じるの?ニイちゃん」
その呼び方をしたのは、リョウジはこっちの方が好きだったから。
「懐かしいな、それ」
「うん。ニイちゃん」
「ああ、嬉しいし、気持ちいいよ」
リョウジは胸にある僕の手を捕まえて握って、そう言った。
「もう、止める?さわるの」
「いや」
「まだ、やられたい?」
リョウジは恥ずかしそうにうなづいた。僕は手を払い、再びリョウジの乳首に手を添えた。
「ほんとうに、感じるんだね」
「ショウが触ってるから」
僕はそれを聞き届けて、体制を下の方に変えて、リョウジの胸に顔を近づけた。
「かわいいね。ニイちゃんの乳首」
言葉と共に撫で始めると反応が早速きた。
「うう」
「なんか、たってきたね、乳首」
「そうなん?ヤバい」
僕は間を置いて、それに舌で軽くつつき、周りを舐めたりした。
「はあ、それ、なんか」
リョウジは戸惑いのような喘ぎのような判別不明な声をあげはじめた。
拒否ではないと判断をし、それを舐めた。愛情を込めて、音をたてて。
「ああ、ショウなんだこれ、むちゃくちゃ」
「むちゃくちゃ、何?」
「気持ちいいよ、気持ちいい。ヤバい」
頭を振ってリョウジは声を荒げていた。
「そんなに気持ちいい?」
声にならないのか、なんども力なく頷いていた。なんて愛しいのだろう。
しかしそれに甘んじず、舐めるのは続けて、もう一つの乳首も攻めることにした。
「うわあ」
「どっちも感じるんだね、乳首」
「そうだよ、感じる、まじ気持ちいい。ヤバいよショウ」
「・・かわいいよ、ニイちゃん」
「好き、好きだよショウ」
リョウジの顔は見えないけど、もう声が出ないくらいに感じているのだろう、それはわかっていた。
2人はお互いの知らない面を知ることになってしまったんだ、と僕は気がついた。
まだ夜は長い。どうなるのだろう。
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