第4話 スク水とガーターベルト

「何で、この様な姿でご奉仕せねばならぬのだ」


 テレサはスクール水着姿で怒鳴っている。そう、一緒にお風呂に入っているのだ。

夫となる人物とはお風呂を一緒に入らなければならない仕来りの為だ。一度は狭いと断ったが学校でスクール水着を買ったのでこうして一緒に入っているのだ。


 たわわなバストに引き締まったウエスト、セクシーなヒップはエロいのであった。


 試しに『えい』と腕を上げると……。


 テレサの着ているスクール水着が縮まる。


「こら、何をする」


 更にエロくなるスクール水着は眼のやり場に困るのであった。自分で『えい』とエロくしておいてこれは反省せねば。仕方ない、もう一度、『えい』としてみる。


……。


 何も起きない。私の魔術回路は不完全らしい。


「テレサ、裸よりエロいが、我慢してくれ」

「ぬぐぐぐぐ」


 テレサは不機嫌な表情で私の背中を洗う。これは、なかなか、いいものだな。背中を流すと私はテレサの髪を洗ってあげる事にした。金色の髪をシャンプーで泡立てる。


「あ、あ、あぁ~」


 何故、エロい、声を出す。小一時間、問いただしたい気分だ。湯舟には狭くて結局入らずに終わったが有意義な時間であった。


 あれ?縮んだスクール水着はいつの間にか直っている。


 まだ、テレサは頬を赤らめている。


 その後、リビングに干されたテレサのスクール水着は自己主張を強く感じさせるものであった。


***


 姉貴の部屋の奥の奥にある引き出しの中を見ていた。テレサがイマイチ、ブラのサイズが合わないと言うのだ。姉貴はテレサより胸が大きいらしいのだ。高校生の時代のブラが出てくればと探しているのだ。


 うん?何かあった。


 白いガーターベルトとストッキングであった。


 うむ、勝負下着か……。


 不意にテレサと目が合う。


「黒のガーターベルトならアウトだか白ならOKだ」


 意味深なセリフを言ってみると。


「き、着るのか?」

「あぁ」


 これまでの流れで着る事は決まっていたが、テレサもブツブツ言いながら楽しんでいるのだ。


「はい、白のシルクのパンツもあるぞ」

「ぷぷぷ、我をまだ辱めるのか?」


 頬を膨らませて怒るテレサであったが目は火照っていた。


「イヤか?」

「あい分かった」


 姉貴の部屋を出て数分後、再び部屋の中に入ると。白で統一された下着姿のテレサが立っていた。


 おおお、天使が舞い降りた。白のガーターベルトは天使の羽の様に鮮やかで、汚れの無い存在であった。


 流石、姉貴、勝負下着のチョイスが完璧だ。しかし、エロいなー。たわわな胸にガーターベルトで協調された下半身。白のシルクのパンツ。このまま天国に行きたい気分だ。


「健一、トイレに行きたい」


 何を言い出すかと思えばせっかくの天使の衣装が台無しだ。


「早く行ってきなさい」

「あい」


 確か母親がリビングに居たな、鉢合わせしたら、不味いかな?


 いや、白の下着姿なのでOKだ。根拠の無い自信で納得するのであった。



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