第24話

 警部補はブラックホールにいたのだろうか。恐らくへこんだ部分のみに他とは違う重さが働いていたのだろう。確かめる術はないが、衝突型加速器が予期せずブラックホールを発生させる可能性があるという話は有名であるからして、この因果関係を無視することはできないだろう。ヒッグス粒子が異次元へ向かったことに同じく、衝突時に発生したブラックホールが異次元へ向かい、場所、時間、大きさを変えて出現し、目的を果たすと消滅、もしくはまた異次元へ移動することがあってもおかしくはない。

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