第22話

 警部補は今までAの夫婦を訴訟しようとした時に事件が起きたという法則について気づき、自分が代わってその手続きをしようとした。携帯電話にイヤホンをつけて弁護士と通話をしながら、必要書類を持って家の外へ出ると、視界に異変を感じる。周りがやけに騒がしく見える。自分自身にも違和感を感じる。歩くのが速い、制御できない。自分の近くにあのゆがんだ顔の男がいる気がする。弁護士はクライアントの身に何が起きているのかわからなかったが、通話と業務上常におこなっていた録音を続けた。警部補の話は以降の研究にとても役立つ資料となった。

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