第17話
異例だったが、Aの夫が何の根拠もなく容疑者として警察に連行された。妻が何者かに殺害されて、警部補が怒り狂っていたから、という理由でしかなかった。
Aの証言だけでは夫のアリバイは証明されず、夫は長々と拘束されることになる。夫には真犯人が分かっていたが、なぜ少年の母親が襲われたのか疑問だった。
ただし、その後、その女性が進めていたAの夫婦に対する訴訟があったことを知る。夫が町中を回っていたことが少年2人に会うためで、それがストーカー行為に当たり、慰謝料と接近禁止命令を出してもらおうとしていたのだ。夫は少年2人と家族に関する事を含め、もっと事件の情報を聞き出そうとあえて犯行をはっきり否定しなかった。誤算だったのは、もう片方の少年の夫婦が訴訟を受け継ぐような形で裁判所に申請をしようと2人で出かけた時、その夫婦もあの母親と全く同じように顔が変形し、殺害されたことだ。
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