第6話

 他にも本来の実験結果とは別になるが、おもしろい出来事があり、加速器本体内部や、放射線管理室で捉えたものではなく、加速器トンネル内通路の、一箇所だけ、研究者の一人が、個人的に、設置していたガイガーカウンターが微小の放射線を感知した際、未だかつてないような独特なリズムを刻んだ反応をとらえたことに関して、Aは笑っていると言った。少し長い反応の後、短い反応が5回、これが何度か繰り返されたのだが、Aの息子の笑い方と全く同じだとの事である。

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