再会と悲しさ
SHIHO
第2話
「同じ学校だったんだな!!」
「うん、気づかなかった」
ここの学校は人数もクラスも多い、だから他のクラスの人がどんな人なのか誰がいるのかなんて分からなかった。
「綾何組?」
「私は5組だったよ、和希は?」
「俺は1組、全然違うな」
「そうだね」
私は久しぶりに再会した嬉しさと恥ずかしさで頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。
「なんか、変わったな綾」
「え?そうかな??」
「うん、大人しくなったな笑」
「なにそれ!どうゆうこと!もう!」
こんな会話中学生ぶりだった。この時間が私にはとても楽しく思えた。このままこの時間が続けばいいのにな、、、。
「かーずーきーー!!」
私と和希は呼ばれた方を振り返った。そこにはとても可愛らしい女の人が手を振ってこっちに向かって来ていた。
「おー、毬菜」
「もーどこ行ってたのよー!探したんだからー!!」
「ごめんって」
私は目の前で行われてることに戸惑いが隠せなかった。この毬菜って人、とても和希との距離が近かったから、。
「てか、この子誰??」
「あー、俺の幼馴染の綾」
「あー言ってたねーこの前、幼馴染が居るとか」
「あ、は、初めまして、橋詰綾です。」
「初めまして〜、私、梅本毬菜。和希の彼女、よろしくね〜」
え、彼女、、、、???
「和希彼女いたんだ。」
「うん、中学2年生辺りかな」
「そうだったんだ。あ、私そろそろ教室戻るね、、、。」
彼女がいる、この事実に耐えられなかった私はその場から逃げるように立ち去ってしまった。
そうだよね、あの和希に、彼女がいない訳ないもんね、、あの約束も覚えてないんだ、、、。
教室に戻った私は自分の机で少し泣いてしまった。
再会と悲しさ SHIHO @SHIHO05
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