下のコメントで文月様も書かれていますが、口上に合わせて動く影絵、という印象でした。何せバレエのことがなんにもわからないので、何周かして、やっとコメントを残せるまでになりましたよ!まぁ、バレエ関係ないコメントなんですけど(笑)
全然内容は違うんですけど、私は江戸川乱歩御大の語り口を思い出しましたね。こんな感じの、正体のわからない(もちろんあとからわかる)語り部みたいなのが、こう、つらつらとね、語っていくやつです。江戸川御大の方はもちろんちょっとエログロな世界に入っていくんですけど(笑)
あのレトロな雰囲気っていうんですかね、そこが影絵みたいだな、って。
いつもの蜜柑さんとは違って面白かったです。
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
これは普段の筆致企画にはない高速で書き上げました……。語り口調、自分では早いみたいです。
わたしはむしろ乱歩に馴染みがなく、コメントのおかげで興味を持ちました。
バレエ用語はふりがなも難しいのですよね。うーん……
しかしながら、当劇場へお越しいただき誠にありがとうございます。これも一期一会、人生の一興。されど一興ならず二度三度、思い出して頂けましたら光栄に存じます!
スポットライトのごとく輝く星に感謝いたします(礼)
二人称で呼びかけるシーンはありませんが、二人称小説でしょうか? かなり珍しいスタイルですが、違和感なく読み進めることができました。
本作はハルとナツの物語というより、ナツが自分の進むべき道を見出すまでの物語だなと感じました。努力家のナツが自らの身長にめげることなく、自分に合った役を見つけ出すことができたのは祝福されるべき出来事だなと思いました。
作者からの返信
水涸さま
お読みいただきありがとうございます。二人称と言われると分類は難しいですね。舞台上のナツが、ナツとハルを演じる演者と、客席に語りかける、そんな構成にしたくて試みました。
演劇を意識したため、文学としての深みには欠けるかもしれません。最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント失礼します。
いつもの蜜柑桜さんの筆致と全く違っていて驚きました。軽やかながら大仰な文章がまさに演劇、というイメージで(あまり演劇を観たことはないのですが)、文章を歌い上げる「子供」の姿が終始目に浮かぶようでした。
ただ、それだけにハルとナツへの共感はやや薄くなったかもしれません。口上に合わて動く影絵のような…。と言っても、この雰囲気の良さの前では些末な問題ですし、軽やかな語り口調あってこそ語り手の正体が輝くのだと思います。素晴らしいです。
とても面白かったです。ありがとうございました!
作者からの返信
ふづきさま
お久しぶりです! またここでお会いできて光栄です。
コメントをありがとうございます。ご指摘の点、わたしの狙い通りです。この作品ば、読み手にとって舞台として読まれれば成功、と思って書きました。ですから、影絵で良い、二人への共感は、究極的にはいらないのです。
口上を語るナツの傍で、別の役者が動きます。ストーリーテラー役の少年ナツとは別に舞台にいる二人は額縁の中の人物のようなもので、観客は距離を置いて見る。
ですからふづきさまのコメント、わたしの作りたかった舞台が作れていたようで…読み手のふづきさまには物足りなかったのかもしれませんが……
星もありがとうございました。
おもしろい試みに挑戦されましたね。筆致企画に最もふさわしい作品ではないでしょうか。
自分の夢に真摯に向き合った経験のある方こそ書けた、熱い物語だったのではないかと思います。
身長とともにどんどん置いていかれる感じですとか、途中で胸が苦しくなりましたが、ユーモアのあるハッピーエンドでスカっとしました。すばらしい舞台にスタンディングオベーションです。
作者からの返信
かしこまりこさま
お読みいただきありがとうございます。筆致をガラリと変えました。自分の夢に……はまだ叶えられていない作者ですが、舞台仕立てでナツの物語を夢叶えたナツに演じてもらいました。
スタンディングオベーションと⭐️三つに感謝申し上げます!
みかんさんの作品としては異質な感じがしました。
筆致企画としてはこれ以上ない作品になっているのではないでしょうか?
ストーリーラインもキレイで安心して読める物語だと思います。
私的にはもっと不安定でもいいかなと思いましたが。
キレイで安心できるは、必ずしも読み手を惹き付ける理由にはならないと思います。
どう転ぶかわからないストーリーラインがあればいいかなと思いました。
ただこれは筆致には関係ないですけどね。
素敵な物語をありがとうございました!
作者からの返信
お返事をありがとうございました!
仰りたいことはとてもよくわかります。ストーリーがストレートですと単純すぎるものになってしまうのですよね。
ただしこれは話自体が一つの舞台、としています。そのため、文芸作品としては内容が心に刺さるものではなくなっているかもしれません。
お読みいただき、星もありがとうございました。
なるほどー。彼女の勝ちとった役が……でしたか。おもしろい試みですね!
リズムとテンポが心地よかったです。
どうでもよいのですが、わたしがいた劇団(お世辞にも正統派とはいえない)は逆に小柄な女性が多くて、でかいほうが肩身せまかったんですよね。だから外に出てはじめて知った、高身長のほうが有利という事実に衝撃を受けた記憶があります。笑
激務のなかの執筆お疲れさまでした!
作者からの返信
お客さまはこの楽しみも苦しみも体で覚えておりましょう。しかし高身長が不利とは、わたくしとは逆のようですね。
演劇界も現実界と同じく広いもの。しかしどちらの世界にも、誰もに活躍がありますように。
きらきらしい三つ星、お礼申し上げます!
おお、すごい……!
いつものみかんさんの筆致じゃないって仰ってましたけど、これはこれで凄いですよ。ちょっとクセのある口上ですけどリーダビリティが高くて、気がつけば全部読んでいました。やっぱり実力ある方は全然違う筆致も意図的に書けるんだなぁ……すごい。
二人の再会を最後に出すという演出がニクいですね。その後も想像してしまい、なんだか温かな気持ちになれました。しかし、こんなふうに作風変えれるなんてやっぱり改めて思っても凄いですよ。真似出来ない領域! いや、みかんさんの新境地味わわせていただきました。素晴らしかったです!
作者からの返信
薮坂さま
ようこそ今日の公演へいらっしゃいました! ご感想をいただき御礼申し上げます。
こうした口ぶりは慣れていらっしゃらないか、それも至極当然、さもありなん。
なにせ芝居以外ではとんと聞かれまい。
エッセイもご覧なされたようですが、こちらの「舞台」演出はお気に召されただろうか。次なる公演に向けて、皆々様のご意見を胸に刻んでおきましょう。
ハルとの公演は、もしやもしやの万が一、お目にかけられることもあるかもしれません。それはまた、別の舞台にて!
温かな拍手(星)三つにお辞儀をいたします!
狂言回しのような、語り手に導かれて読む物語は、そのまま舞台のようでとても面白かったです。
最初の踊っているシーンから美しくて、そこからどんどん惹き込まれて。
細かい解説もなしに、どかどか演劇用語やバレエのテクニック(……ですよね?)が盛り込まれているのも、むしろ心地よいです。専門知識を浴びる楽しさと言いますか。
私も今回舞台をテーマに書いたのですが、浅い知識で雰囲気だけで書ききってしまったので……。芸術方面への深い造詣は、さすが蜜柑さまですね。
〉彼のヒロインになりたくて芝居をやってるわけじゃない。
ここが特に好きです。ハルはハル、ナツにはナツの情熱と道があるようで。
もちろん、二人の共演も気になりますが……。
コヴェント・ガーデンでお会いできたら素敵です!
作者からの返信
読了、コメントにお星様をありがとうございました。実はまだ構想を考える段階でいいのさんが作品のTwitterお知らせをなさったのを見て、演劇の方面での組み立てが急速に固まったのです。インスピレーションを受けました。あとで作品、拝読しますね。
専門用語は私も不安があり、できるところをふりがな対応しましたが、プラスに働いているなら安心します。
嬉しいご感想に励まされました。
演劇的な語り部が凄くマッチしていて物語に入り込みやすいなと思いましたが、なんと語り部はナツだったのですね。気づけなかったので、これはこれはサプライズと心の手を叩きました。
僕の頭の中では、桜の幹にカッターを入れ込む二人の姿は池田理代子先生の画や宝塚の舞台のような優美なカッコ良さを空想いたしました。
挑戦という事ですが、この舞台の語り部な物語の進め方は世界にマッチしていて、心地好いまま読了を迎えさせていただけました。
いいお話を読めました。ありがとうございます。
作者からの返信
お読みいただきありがとうございます。演劇なのです。この筆致企画の全体自体が笑
これをどこまで気がついていただけるか、がチャレンジでした。
ナツが、自分たちのことを演じている役者を見ながら舞台上でストーリーテラー。なかなか難しいですね。
でも書いて楽しかったですし、もりくぼさまの コメントもお星様も嬉しかったです。ありがとうございました。
前口上のときはどことなく道化の印象が強かったのですが、「演じる」ことを強調していたのだと納得しました。この素晴らしい公演を見ることができたのは最上の喜び。パンフレットはどこで買えるのでしょう?
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございます。
舞台のストーリーテラーをイメージしました。
前口上というと道化っぽですものね。
パンフレットは、どうぞ皆様の想像の中に自由に描いてくださいませ!
本公演にいらしていただき、過分な評まで厚く御礼申し上げます!