第2話 夏はせみ
夏はせみ。
梅雨が明けたと思ったら、ある朝突然せみの大合唱がはじまる。
すると子どもたちのせみ取りも始まる。あっちこっちで振り回されるあみ、捕まえられてジージーと鳴くせみ。
7年地中で眠り続けてやっと地上で孵化した途端、捕っても飼うわけでもないのに追いまわされてせみも災難だよね、とつぶやくと
7年も眠れるなんて良くない? むしろゆっくり眠ってる時間がせみの人生のメインだったりして、などという夫。
夏休みの間は体力と時間を持て余した子供にせがまれ、せみ取りにプールに公園にと忙しく、休みの日に昼寝もできない。
つくつくぼうしの鳴き声もまばらになるころ、夏休みの終わった子どもたちが学校に戻って、家の外も中もようやく静けさを取り戻す。
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