第3話 愛をこめて

右塔二階:ナツメグ


18。職業:実況者


コンセプト:実験ら配信


今回はデスゲーム。

ターゲットは、殺しに無縁そうな夜の海色の髪の毛をした

女子中学生。制服じゃないのが残念だけど。


左塔にはマップを確認したら鍵をかけられる倉庫がある。

一番安全だ。


左塔三階。倉庫。

薄暗い室内。一番奥の角に身を潜めていた。

ただ、突っ立ていた。

生気のない目でこちらを見ている。よっぽど目が効くんだ

右手にナイフ。

こちらも丸腰ではない。

自撮り棒。見た目は安そうだが、中身はナツメグが裏社会の知り合いのツテで

改造した強化アルミ製。強度は水道管パイプ並み。

当たると、結構いたい。


ナイフをかわせずに頬をかすめる。


身長差は頭一つ分こちらの方が高い。

この勝負、勝った。


配信者をやっていると敵も多いからな。

こういうことは結構ある。

隙を見て

腹に一撃。その勢いで金属製の棚にぶつかる

アカネ「ぐっ、、」

思った通りそんなに体力がない。

何とか気を保とうとしている。まったく健気なものだ。

とりあえず、頭にも一発入れて気絶させる。死んでないといいけど。

無防備に横たわる姿。やりたいことはいろいろあるが


まずは、死んでもらう。

特製マフィンを使おう


昔から得意だった。

お菓子ににナツメグを入れる。

暇だったから、

出会い系で女子中学生と遊んでた。

お互い匿名希望。

できれば、制服がいい。


基本人気のない所。

時々、人がいる場所


それなりに楽しかった。

あるとき、ナツメグの量を増やそうと思った。中毒のことも知っていた

どういう風になるのか、知りたかった。

初めては、人気のない路地裏。それを彼女に渡して、嬉しそうに食べて、彼女はゲロまみれになって死んだ。学校でいじめられてたから、

そのせいだということで事件は終わった。


無能で助かったよ。


最近は、そういう方向の人が嗅ぎつけてDMを送ってくるのだけど

素人のほうがいい味出してると思う。

個人的な感想だけどね。


「めしあがれ」

ごっくん。


安全圏から、スマホの録画スタート。


吐き気。

ひざをつく


嘔吐


振り乱す。そのうち気力もなくなっていく。

その場に倒れる。

服がゲロまみれになる。冷汗、よだれ

構っていられないくらいの苦痛


キューってなる感じ、つらいよね。


かみの毛を喰っては吐き出してぐちゃぐちゃぐちゃ


悶える怒り恐、怖。憎しみ 涙、充血。


そんな目が、

  いつの間にか好きになっていた

目をひん剥いて、苦しみぬいた表情。べとべとになった服も

まだ、ほんのり温かい

動かない、新鮮な苦悶


生きるように、呼吸をするように


露骨にいえば、サイコー


動かなくなった西之 アカネ に目をやる。


ちょっと前まで痙攣していたのだが

今は動く気配がない。


手慣れた手つきでお姫様抱っこをして

運ぶ


彼自身こういうことはよくあることだ

中央塔0階:切断機前

さながら眠り姫のようだ

これ以上、何もできないことを実感。なんだかしみじみしてきた


通知☞いきのこり:4


通知☞ぽいんと:10pt



次は本命の子。 早苗 すみれを狙う



何故ばれないか?

家も学校も友達も信用していないから

誰にも話さない。

思いつめた結果そうなってしまったんだろうということになる。


真実は闇の中。


ナツメグ

>_うざったい赤髪と茶髪のセミロン毛

>_今時のチューバーはこんな格好はしない


悪意のあるコメント。嘲笑。蔑み、見下し

⇒ファンの呼称はアンチ


#ナツメグの実験チャンネル

人はとこまで耐えられるか。


大切な人の為なら何でもできる人

>_それは理想の自分の為

なんでもいいから有名になりたい



残り、

ナツメグ

柄屋敷 クルリオ

早苗 すみれ

島鳥


以上4名


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