第3話転生できるらしい

ここはどこだろう~?

三途の川、閻魔様の間、花園‥多くの話はあるが、なにもない空間だ

「ここは、我の意識の箱である」、?読まれた?

「どこから説明すべきか‥まず、よく帰った我が分身よ」


私の戸惑った感情が伝わったのか、沈黙が続いた‥

「が、しかしながら十分な力を得るには至らなかったか‥残念だ」

「まさか《自分の役目》を忘れたわけではあるまい?」

どう答えるべきか、俺って何者?ここでどう答えろと?

「申し訳ありません」無難に応えた(伊達に中年ではない)

「そもそも、不死のそなたが、なぜ‥あの魔力のない世界で‥」

「逆か?そうか、そういうことか」

「私はそなたに詫びねばならぬ、本来魔力のある世界では其方の力に対抗出来る者はおらず、それが《当たり前》に勘違いしたようだ」


さて困った。

《安田光一》としての記憶しかない自分、ましてや《分身?》とは

46年地球‥日本人として生きてきた。そこに疑問すら抱いたことはないのだが、‥

「御意」

「ならば、次の先は其方の望むままにしよう‥選ぶがよい」

・ストラビア星

・イグナス星

・モーラスト星

・その他14

目の前の何もない空間に、透明なスクリーンが現れ「星一覧」が並べられた。

正直わからんw、

「!っ、ランダムで」どうとでもなれ的な選択。

「‥よかろう、では」

スクリーンが下から上に、スクロールする。そして止まった。

《サリナス星》

「よりよって、サリナスとは‥、これも何かの導きか‥」

「よかろう、行くがよい。そして役目を果たすのだ」

「はぁっ」そのまま、自分の存在意識が薄くなっていくのを感じた。

内容確認しとけばよかった。

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