第2話どうやら死んだらしいです

最終電車で吉祥寺駅を降りて住宅街を歩く、小さな公園をショートカットしたら向かいのコンビニへ、いつものルートだ。東京は以外と坂が多い、公園出口の階段は50段位の狭い下りで慣れたものだ。

「えっ?」最後にジャンプ&着地。誰も見てないのに決めポーズ(見られると恥ずかしい)のつもりだったが、侵入防止策を超えたつもりが脚が‥

「子供?」よけなければ‥

かわしたしたはいいが、歩道を突っ切って車道へ‥

「月の明かりって、こんなに眩しいんだ」‥終わった。こんなもんか~


ふと、意識の明かりがついた。

ここはどこだ?淡い明るさの天井‥病院か?どうやら助かったらしい。

‥とても静かだ‥不自然な程に全く音がしていない。

鼓膜がイカレタか、もしくは‥

「気がついたか?」突然声を掛けられた。びっくりしたぁ

とっさに声のする方に意識を向けようと、

「あれ?」首が動かない、というか「ない」‥

か・ら・だ がない!パニック!え~どういうこと!うわぁ!

「おちつけ」

って、誰?

「ぬしは今、精神体だ」

精神体?精神体って、幽霊とか霊魂ってこと?なんか納得‥したのかな?

改めて声の方へ向き直る身体全体のイメージだ(身体はない)

向いたけど‥いない?

「あの~」声をかけた「なんだ?落ち着いたか?」

「ここは~‥」聞きたいことは山ほどあるが、はじめに「僕は死んだんですか?」

「うむ、そうなる。その時の状況を知りたいか?」

はっきりと言い切られ、ストンとおちた「いいえ、ありがとうございます」





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