月神の憂鬱

(兼兼)

第1話オープニング

私は、いつから此処にいるのだろう?

考えたこともない

ただいつも、向こう側の青い星を眺めているだけの生活?

千年くらい前までは、「月読」といわれる話し相手もいたのだが‥

どうやら、向こうでは「月読=神」らしい‥そんな大層なことはないのだが‥


僕は「安田 光一」某3流大学准教授、肩書はあるがやることといえば授業の準備くらいのもので、たいして忙しいわけでもない、生徒数も最近では数える程しかいない(単位は大丈夫なのだろか)まあ、いいか

一応研究室はある、「日本史の八百神」だ

内容はただ古い書籍を眺めて「古のロマン」について、想像しているにすぎない

好きな「神」は「月の関係者達」、

生と死を司どる神

月読

夜の道標

闇の救済者 等々


ふと、時計を見ると23時を回ってる。

待っている家族がいるわけでもなく、4畳半のアパートで寝るだけなのだが、

「朝ゴミの出す日か」独り言をつぶやいて、研究室を出た



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