15.雲隠れのプリンセス


夜空にそっと

笑顔を溢してみた

そんな私なんて

どこにもいないのに

なぜかほっとした


墨色の雲に隠れた

お月様

まるで

優しい衣を纏った

お姫様

ゆっくりと

ゆったりと流れてく


いつだって

煌めいた笑顔は

単純な背伸びのない仕草

出会えたわがままな私に

ひとひらの風が

綺麗なキスをするよ


素敵な魔法

お月様が現れたなら

願いは1つだけ

お姫様のようにね

こんなわたしも

明日また輝けますように……






明日はきっと

素顔になれるかなぁ

そんな私なんて

どこにもいないのに

願いをかけてる


無限の闇に散ってる

お星様

まるで

漆黒の舞台で踊る

小人たち

軽やかに

あざやかに溶け込んでく


いつだって

素直になれるのは

透明な飾りのない心

持ち出した空っぽの私に

今日の眠りが

綺麗な夢を落とす


曇りなき瞳

お星様が流れたなら

私も踊ろうかな

小人たちと同じね

きっと明日も

素敵な日でありますように……

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