シェアフリー②

私はこのアプリの凄さに気づいてしまった。

これのおかげで今日の授業は乗りきれた。

紹介してくれた友だちに感謝しかなかった。


夕方、

私は料理を作るのがめんどくさくなり、無理とわかっていたがシェアフリーを開いた。検索の所をタップして夜ご飯と打つ。

すると近くのお店のテイクアウト一覧が出てきた。

出◯館や◯ Eatsの様な気がしたがシェアフリーの有能さを身にしみて感じた。

今日はフレンチ系の料理がいいなと思い選んだ。

そしたら昨日のように50秒で品が届く。シェアフリーは電子マネー制で頼むと自動的に取られるようになっている。

最近のこういう商売は客にとっても店にとっても有り難いものだ。

頼んだ料理は美味しかった。


このようにこのアプリの利便性は凄まじくめんどくさがりの私にとっては神様のような感じ。

私は次第に普段の生活をこれで済ますようになっていた。


ある日、

母親に「アンタ最近電子マネー使いすぎやない?ここ一ヶ月で前の3倍はあるわよ」と言われた。

しかし自分のパート代で電子マネーをチャージしているから私は母親の言う事など無視した。

今日の夜もまたこのアプリで料理を頼んでっと。

本当に家から動かなくていいから楽だ。大学は今テスト週間だが興味本位で自分の大学の試験とシェアフリーで検索すると過去問がずらーと出て来ておかげで学校の先輩に頼むのもないしどんな問題かわかるから怖くなかった。

さらに凄いことに点数が悪くてもシェアフリーでテストの点数を買うことができるのだ。

だから努力しなくていいし自分の時間が増えてもう一石二鳥じゃ~ん。

けど引っかかるところもあった。

何でフリーが付くんだろ?

シェアは品物と電子マネーを交換する事だろう。

おまけに50秒で配達される。シェアフリーの人の移動速度の速さ。

引っかかることが有りすぎて頭がパンクしたが、利便性は本物だった。

とうとう、私は考えるのをやめてこのアプリに依存した毎日を送った。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る