須藤編

シェアフリー①

私は須藤明音(スドウアカネ)大学2年生。関東の方に住んでいるの。私は生まれは田舎であったけど高校生の時に都会暮らしに憧れて関東の大学を受験で受けたの。そして今に至るのよ。

大学は東京にあって都心の方だからキャンパスがキレイであとカフェやショピングモールも近くにあって楽しい大学生活を送っていたの。

今もだけどね。

ある日家に帰った時、スマホに一件の通知が来ていたの。

「何々、シェアフリー?何なのこれ?」 

通知にはシェアフリーというアプリを入れましょうって書いてあったの。

怪しかったから通知無視してその日はもう寝たの。

次の日大学の友達が、

「ねぇねぇ、明音〜。シェアフリーってアプリ知ってる?」

私は一瞬動きが止まった。

何で友達がそのアプリの事を知っているのか不思議に思ったから。

「シェアフリーって何なの?」

私は友達に聞いた。この際シェアフリーって何なのか知ろうと思って。

そしたら

「シェアフリーってねーポイントを貯めると無料で大型家電や旅行券てか欲しい物が手に入るの。私試そうと思って自分がなくしたブレスレットがあるか調べたの。そしたらあったのよ。ポイントが100だったからすぐに交換したわ。」

いや待って待て。心の中で感心しようと思ったがなくしたブレスレットを買えるのがどうしても不思議だったの。だって普通そうでしょ。

なくしたブレスレットがあるとかただの盗んだものを売っているだけじゃん。犯罪じゃん。そこで私は友達に再度聞いたの。

「シェアフリーって本当に何なの?」

友達は言う。

「絶対に使ったほうがいいって。すぐに貴方も虜になるわよ。」

少しこの言葉に引っ掛ったの。微妙な違和感が私を襲ったの。

「ちゃんと答えて、、、、」

そういった時に友達は怪訝そうな雰囲気を出していたの。

まるで私を不思議に感じているようにね。

「もうこの話やめにしない?てか授業後少しで始まるよ。」

その時友達は元の雰囲気に戻っていたの。さっきのやつは恐らく見間違えかもしれない。

友達は手を振って去っていった。

結局シェアフリーって一体何なのという疑問だけが残っていたの。


授業中に携帯がなったの。そしたら一通の通知が来ていたの。

(シェアフリーをインストールしました。)

私は何もしていない。

何で入っているの?

私は怖くなってしまった。

友達はこんなの使ってるの?

少し戸惑ったが直ぐに携帯をしまい授業に戻った。


バイトが終わってクタクタになって我が家へ戻ってきた。

「ぁー疲れたぁ」

思わず溜息をつく。

私は疲れていたのもあって買い忘れた物があったの。

今更買うのもダルいし明日大学で使うんだよな。

もう諦めようかな。

そう思った時にシェアフリーが脳裏に浮かんだ。

同時に友達の会話も蘇る。

どうせ今日は無理なんでしょ。

届くはず無いじゃない。

しかし大学関係なので今すぐ欲しかった。

恐る恐るシェアフリーを起動する。

えっ

50秒でとっ届く?

信じられなかった。さすがの東京もこれは無理だ。

しかし欲しい!

直ぐに必要な物を検索にかけて見つけた。

これ良いわね。

ピッタリな物を見つけたの。

そして試しの念と疑いの念を込めて50ポイントを払い注文した。

すると本当に50秒で家のチャイムがなった。

恐る恐る出る。

「どうも。シェアフリー宅配員です。コレが商品になります。あっ判子の押印は結構です。」

そう言うと荷物を渡してシェアフリーの人は出ていった。

そして私は一人いる部屋で叫んだ。

「マジでシェアフリー最高〜〜〜!!マジスゴイんですけど。」

私はシェアフリーの凄さに気づいてしまった。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

何とも奇怪な小説 皇  @gfv14579

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ