ゲームの正体
第四十七話
俺は『れる』の
少しするとバスが移動して、木が植えられている道から出ることができた。すると『れる』も、バスから降りた。おそらくバスの運転手に、バスを移動するように命じたのだろう。とにかく俺は、初めて見た。このゲームが行われた会場の、外の
俺が
「どうですか? ここはあなたが
俺は、答えた。
「ああ。俺の、予想通りだ……」
そうだ、ここは神奈川県横須賀市にある、
そしてこのゲームには、
理由はやはり、ペナルティ・スナイパーだ。海上自衛隊や航空自衛隊がライフルを持つことは、俺には想像できなかったからだ。
そして俺は埼玉県、茨城県、千葉県、神奈川県の陸上自衛隊が関係する施設を調べた。
まずは陸上自衛隊が
だがどれも、ピンとこなかった。俺の予想は、最初から間違っていたのか?……。
だが、見つけた。神奈川県に、防衛大学校があった。これだ、これに間違いない! と俺は考えた。俺たちのような戦闘の
そう考えていると『れる』が防衛大学校に入っていったので、俺も後に続いた。そして上部に、『
「失礼します! 『れる』
すると部屋の中から、返事がした。
「うむ、入ってくれ」
『れる』はドアを開けて中に入り、
「ゲーム、『アーツ』の優勝者、北村修吾を連れてきました!」
俺も部屋の中に入ると、
「うむ、ごくろう」
俺はその男の顔を、見つめた。こいつ、どっかで見たことがあるな……。そしてもう一人の、
「こちらは、
鞍馬は「うむ」と
「まずはゲームの優勝、おめでとうと言わせてもらおう」
俺はその言葉に、イラついた。
「何が、おめでとうだ?! このゲームで一体、何人死んだと思ってるんだ?!」
すると鞍馬は、厳しい表情のまま答えた。
「九十九人じゃ。このゲームには百人に参加してもらったが、生き残ったのは君、ただ一人だけじゃ……」
くっ、九十九人だと……。俺は鞍馬の両肩を
「教えろ! このゲームの目的を教えろ! あんたなら、何もかも知ってるだろ?!」
すると春海が、
「あなたにはもう、
最近は日本の人口が減って一億人を切って、そして自衛隊員の数も減っているからな。だが、ただ人を集めるだけじゃ、ダメだ。自衛隊員の、
更に優勝して自衛隊員の適性があると認められれば、すぐに防衛大学校に入学させて自衛隊員として教育しようとしている。違うか?!
すると春海は、やはり不快な笑顔を見せて答えた。
「うーん、
俺は、疑問に思いながらも聞いた。
「ニュース? 何のニュースだ?!」
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