第四十五話
すると戦車の
「しまった、マシンガンの
俺たちは戦車の大砲から逃げる時も、逃げながら攻撃を続けた。だがそれが、
「ちくしょう! もう少しで戦車を
すると伊留美のキャラに、戦車の大砲が向けられた。俺は、叫んだ。
「危ない、伊留美! 逃げろ!」
だが次の瞬間、伊留美のキャラの前に
「景和! アンタ、どうして?!」
すると景和は、呟いた。
「だって好きな女の子は、
そして、
「景和! しっかりして、景和!」
それを見た俺は、叫んだ。
「戻れ、伊留美! 今すぐ、戻れ!」
自分の席から離れると
「ごめん、お父さん……。
そして伊留美は、頭を撃ち抜かれた。俺は、叫んだ。
「伊留美ーー!!」
くっ、まさか、あの伊留美がやられるなんて……。俺はつい、
気付いた時には俺のキャラの前に、
「彩華さん、どうして?! どうして?!」
すると彩華さんは、答えた。優しい声で。
「
そして彩華さんは、頭を撃ち抜かれた。俺は、考えていた。ど、どうして彩華さんまで、殺されなきゃならないんだ?……。これで生き残ったのは、俺一人になってしまった……。
だが手が、勝手に動いていた。俺は無意識に俺のキャラを
決して人が死ぬことに
『ドウ、ドウ、ドウ、ドウ、ドウ……』
だが戦車を、倒せなかった。くそっ、攻撃力が高いバズーカ砲なら倒せるが、ライフルじゃ倒すのはキツイか……。すると戦車の大砲が俺のキャラを向いたので、俺は俺のキャラを移動させて攻撃をかわした。
かわしながら、考えた。どうすれば戦車を倒せる? 考えろ、考えろ!
すると一つ、思いついた。ライフルでも、大ダメージを与えられるんじゃないかと。俺は戦車の大砲の
『ドウ、ドウ、ドウ、ドウ、ドウ……』
すると戦車は、消滅した。やっぱりな。戦車の大砲の発射口から内部を攻撃すれば大ダメージを与えられると考えたが、この考えは正しかったようだ。俺は、
「残りは戦車一台だ! 俺がこのクソゲーを終わらせる!」
そして俺のキャラは、戦車の大砲の発射口を攻撃した。
『ドウ、ドウ……』
するとパソコンの画面に、変化が起きた。両手で
ライフルの
それで
動きが止まった俺のキャラに、戦車は大砲を向けた。俺は俺のキャラを移動させて大砲をかわしながら、考えた。くそっ、どうする、どうする?
すると、思い出した。このゲームの、第一回戦を。
第一回戦では、自分のキャラを選ぶところから始まった。
ならばと思い、俺はピストルのアイコンをクリックしてみた。するとパソコンの画面は、両手でピストルを構えた画面に変化した。俺は、
すると、ひらめいた。これだ、これに
すると、
だが敵キャラの姿を見て、俺はためらった。敵キャラの姿が、少年だったからだ。な、こ、子供?……。俺は、考えてみた。この敵キャラのプレイヤーは、少年なのか。
おそらく、その可能性は高い。
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