第三十七話
それから俺は右腕の傷を
「今回も生き残りましたし次回の決勝戦に進むことが出来たお
それにはまず、
居酒屋に行って全員、生ビールを注文して、届くと景和が
「えー、皆さん。何とか四回戦も勝利しましたし、また決勝戦での勝利を
皆が一口飲んで、ジョッキをテーブルに置くと伊留美は告げた。
「いい、皆。お祝いはここまで。このビールを飲んだら
すると景和が、反対した。
「えー、いいじゃないですか。もっと勝利の
それを聞いて伊留美は、
「アンタ、バカ? 本当なら、お祝いなんかしてる場合じゃないの!」
「え? どうしてですか?」
すると伊留美は、説明した。今回の第四回戦でボスキャラは、バズーカ
すると皆は、
「まあ、バズーカ砲は二十回しか攻撃できない。おそらく次の決勝戦のステージでも、
皆は更に黙っていたが、伊留美は続けた。建太を
「それとアンタ! アンタを
俺は疑問に思い「どうしてだ?」と聞くと、伊留美は声を大きくした。
「こいつは四回戦が始まる
なるほど。今回の第四回戦では、誰も死ななかった。だから次の決勝戦も、この同じメンバーで戦うことになるだろう。伊留美はもちろん、俺と彩華さんと景和も、そこそこのレベルになっている。だが建太のレベルは、おそらく低いだろう。今までも強力な武器を選んで、
「それに今回の戦いで、チームワークの大切さが分ったでしょう?」
すると皆は、疑問の表情になった。
「え? チームワーク?」
それを聞いた伊留美は、ため息をついた後に続けた。
「今回のボスキャラを
それを聞いた俺たちは、『ゴクリ』と
「だから特訓なの! アタシたち五人がどの武器を使って、どんなフォーメーションで戦うのかの特訓なの!」
なるほど。皆がどの武器を使うのかも、重要なのか。俺は決勝戦でも、ライフルを使うつもりだと言ってみた。やはり
そして皆は、建太を見つめた。建太は、どの武器を使うつもりなんだろうという表情で。少し考えた表情の後、建太は答えた。
「俺は、バズーカ砲を使うつもりだ。一番強力そうな、武器だからだ……」
すると伊留美は、
「うーん……。
そして、大きな声で告げた。
「だから特訓よ、特訓! 皆が決勝戦で使うつもりの武器を使って、『スコーピオン』で特訓よ!」
俺はその考えに、賛成した。皆も、反対はしなかった。ただ第四回戦の疲れを取りたいから、特訓は明日からにしたいと景和は告げた。伊留美も、それはそうねという表情になり、特訓は明日から始めることにした。
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