第二十四話
俺は、聞いてみた。
「おい、
すると伊留美は、当然という
「ライフルだったわ。ま、ライフルなんて
確かに、そうだ。伊留美の言う通りだった。だから俺は、
「伊留美、俺と組まないか?」
伊留美は少し、考え込んだ。
「ふーん……。ねえ、あんたの武器は何?」
「あ? ライフルだが、それがどうした?」
「ライフルねえ……。あんたと組んで、アタシに何のメリットがあるの?」
「お前の武器のマシンガンの射程距離に敵キャラが入るまで、俺がライフルで
すると伊留美は小さなため息をついた後に、答えた。
「ふん、まあね……。でも三発、
「なるほど。でも今度はライフルを持った敵キャラが、二人以上出てきたらどうする? さすがのお前も
伊留美は更に、考え込んだ。そして答えた。
「まあね。確かにその時は、ちょっとピンチになるわね……。よし、アンタと組んであげる。でも一つ、条件があるわ」
「何だ?」
「敵キャラにとどめを
何だ、そんなんことか。そんなことは、
「いいぜ。とどめは、お前に
伊留美も、
「ええ、そうしましょう!」
そして通路を前進しようとした時に、敵キャラが二人現れた。そして
『タタタタタッ』
『タタタタタタッ』
二人の敵キャラが持っている武器は、マシンガンのようだ。だが射程距離外なので、俺たちに攻撃は当たらない。すると伊留美は、ため息をついた。
「はあ、あいつら
「どういうことだ?」
「弾数が
「なるほど……」
すると伊留美のキャラは、通路の左側にある
『タタタタタッ』
『タタタタタタッ』
だがやはり射程距離外なので、俺のキャラには当たらない。そしてこの距離でも、ライフルなら攻撃できる。そう思って俺が敵キャラを攻撃しようとした時、二人の敵キャラの後ろから伊留美のキャラが現れた。伊留美のキャラは二人の敵キャラに近づきながら、攻撃した。
『タタタタタッ、タタタタタッ』
すると二人の敵キャラは、同時にのけぞった。うお! すげえ! あっという間に二人の敵キャラのライフを一つ、減らした!
そして伊留美のキャラは、二人の敵キャラの間に入った。俺は、
だが伊留美のキャラは、二人の敵キャラに攻撃を続けた。マシンガンで反撃されると敵キャラの後ろに移動して弾丸をかわし、また攻撃されると今度は二人の敵キャラの間に入ってかわした。そしてまたマシンガンで反撃されると、今度は敵キャラの前に移動して弾丸をかわした。その間も伊留美のキャラは二人の敵キャラに攻撃を続け、気が付くと二人の敵キャラを倒していた。
俺は、
「ちょっと、アンタ。何、ボーッとしてたのよ? ライフルで攻撃できる距離にいるんだから、アタシの援護をしなさいよ!」
俺は
「え? いや、お前のキャラの動きに見とれてて……。それにもしお前のキャラに攻撃が当たったら、マズいと思って……」
すると伊留美は、ため息をついた。
「あのねえ。このゲームじゃ味方が撃った弾丸に当たっても、ダメージにはならないの。もう三回戦なのに、そんな重要なことも知らなかったの?!」
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