第九話 第一回戦 終了
俺は少し、考えてしまった。もし俺がゲームで殺されたら、もちろんもうバイトには行けない。でもそんなことは店長には、言えなかった。『れる』に『このゲームのことは、誰にも言わないように』と言われたのを、思い出したからだ。もし誰かに言えば、おそらく俺の頭は撃ち抜かれるだろう。
そして
レジ打ちでミスをした時も、『ああ、最初はみんな、そういうミスをするんだよ』と、ミスをしない打ち方を教えてくれた。バイトに遅刻した時も、『まあ大学生だから、勉強も大事だよね。でもあまり遅刻はしないでくれよ?』と
だから俺は、ウソをついた。
「もちろんです。ケガが治ったら、また絶対バイトに行きます」
バイトに行かなければ当然、
そして大学は、休んだ。まだ単位を取らなければ卒業できない
俺は『スコーピオン』では、武器はライフルを選んだ。
俺は『スコーピオン』の中でライフルを有効に使うため、敵キャラよりも少し高い位置で敵キャラを探して攻撃する、という作戦で戦い続けた。『スコーピオン』では敵キャラを多く倒せば、ゲームの中のランキングが上がる
これは食事に気を使ったことも、影響しただろう。ゲームで勝つには、スタミナと集中力が必要だ。俺はネットでスタミナをつける食べ物と、集中力を高める食べ物を探した。その結果スタミナをつけるには鉄分が必要で、それを含むのは納豆や卵だと知ると夕食はカップラーメンではなく納豆卵かけご飯を食べた。また集中力を高めるにはブドウ
そして俺は自信を持った。これで日曜日に行われるゲームの第二回戦でも、敵キャラに攻撃されることなく敵キャラを倒せるだろうと。第一回戦のように敵キャラと戦うこともせずに、ただ逃げ回ることにはならないだろう。そしていつの間にか
気が付くと俺は、俺の明るい未来を
だが日曜日の第二回戦は俺にとって、
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます