閑話 実利と見た目

望『あるのおじさん忙しいって言い訳してた!

良いとこなのにー!ふぁっく!』

(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾


残の業です…。


☆ ☆ ☆

立花望15歳。

夏の全中で全国ベスト4って結果を叩き出したこの娘は特待決めて受験はもう受けるだけ。

部活は引退してるけど来年の為に身体作りと基礎を徹底してやっている。

※公立中ではこれ以上指導出来る人が居ないのでそれしかやる事無いとも言える。


緑『…望?それなに?』


望『ふふー!良いもの♪』


きい『…絶対良く無いやつ…。』


大体望の考える事ですからしょうもない事か面白いこと!

当然親友sは食いつきます。


茜『…胸パット?』


貧乳の望は結構な頻度で見栄を張る為に胸パッドを使用しています。

…本人曰く、


『イメトレ!もし巨乳になった時の為に!今から感覚を育てておくんだよぉ!』


…その心配は無さそうですけど…。


芹『…そんなの要らないよぅ。』


相川芹はこの中で随一の巨乳の持ち主。

…望を初め親友sが母性を感じるほど圧倒的な乳。


望『芹にはわかんないよっ!あたしの気持ちなんて!』


芹は小5にはもう胸が主張していました。

…中3ですが望の胸は全く…全く主張しません。


望『ふふー!私考えたんだ!

あたしのプライドを満たしつつ…強くなる!

これで!どうだ!ウェイト入り胸パッド!!』


…なんという事でしょう…!

見栄を張る為の胸パッドに重りを入れてトレーニング効果を上げるという奇策!

見た目と実利良いとこ取り!




『『『あははははははははははははははははは!!』』』



親友の3人は笑い転げます!


緑『おなかいたい!その発想は無い!無いよぅ!』

きい『ぎぶ!ぎぶ!もうやめてぇ!おなか千切れちゃう!』

※バンバン地面をタップしています。

茜『見栄を張るか!トレーニング効果かどっちかにしなよぉ!』


芹は困った顔で聞いています。

笑われてる事に少し憮然としながらも、


望『…ほら!走ると重りでめっちゃ胸揺れるの!

重り付けてトレーニングも悟◯ごくうっぽく無い?』


ゆっさ!ゆっさ!


その不自然な揺れっていうか振動に3人娘が死にそうです。


緑『…!おなか!もげる!やめて!見せないで!』

きい『…!!』

※横になって痙攣しています。

茜『こんな事してる娘に勉強の成績で大差つけられてるなんて…!』

※学年順位100名中 望10位 茜60位


望『くっそ!お前らじゃわかんないか?

芹?芹はどう思う?』


芹は申し訳無さそうに、


芹『重り付けてやっても意味ないよ…。

それで効果出るならもっと皆んなやってるよ?

結局感覚変わっちゃうから…胸に重りだって感覚変わるでしょ?

練習招待の時も試合途中で邪魔ってパッド取ったけど感覚戻せなくて負けたでしょ?』


望『…ぐうの音も出ません。』


ちょっとしたジョーク!

練習では使わないよぉ!普段使いで負荷かけとけば多少効果なくなくなくない?


もごもご言い募る望に芹は、


芹『…胸圧迫して押しつぶしちゃったらもっとおっぱい育たないんじゃ?』


ぽい。


望は即座に重りパッドを投げ捨てました。


望『…ふぁっく。こんなもの必要無かった…!

…人の欲望は際限が無い…見た目見栄効率怠け心に流されちゃったのかな…?』


芹『…重た!』

推定2キロ。


三島裕太が物欲しそうにソレを見つめていたので芹は回収して立花家に返しました。


☆ ☆ ☆

その夜、


承『…あ!俺の釣具の重りの鉛!』


望『ごめんて!壊れた胸パッド改造したの!

バーストしちゃったやつ!ダメだったから返すねー!』

※増量しようとして中身を詰め込みすぎて破裂w

ソレに鉛を詰めましたw


承『胸パッドってバーストするの?』


兄は首を傾げます。










ひー『ばすとがばーすとしたの?』


※はーちゃん大ウケ。

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