第527話 忙しい忙しいside松方新二

忙しい忙しい!

録画した深夜アニメの消化以外でこんな事を呟いたのはいつ以来だろう?

毎日仕事に行って承認承認承認承認!

自分でコンビニでホットスナック買って、コーラ…だけ。

忙しくってポテチや煎餅食ってる暇無いんだ。


毎日俺が仕事に行くと社長室の秘書を初め色んな人が驚く。

俺もおかしいと思うもんな。そうだろ。


忙しい忙しい!

俺は愛人宅にも周る。


イチカ『新二くんさぁ、最近なかなか来ないじゃん?

欲求不満なっちゅよー?』


沖縄弁っぽいイチカを押し倒す。

コイツエッロイ…。

毎日ダンスしてるから健康的なボディに凹凸あるバディ。

生粋のスケベでもある!


…承にも興味あんだよなコイツ。

まぁ承なら…無いか、あいつ玲奈さんバカだしな。

一戦交えて賢者タイムに思い出す。


『あーイチカ…写真撮らせて?』


イチカ『えー?何に使うのぉ?

こんなんで良い?』


『ばっか!エロすぎだろ!

もっとライトなヤツ…!』


イチカはいひひ!って笑うとシーツを身体に巻き付けて…ぱしゃ!

なんか隠す仕草が妙にそそって…2回戦開始のゴングが鳴った!



☆ ☆ ☆

パパ『…であるからして!我が松方グループは!』


『そうだねー。』


パパは気持ちよく語る。

兄貴もママも俯き加減に頷く。

俺はいつも通り合いの手入れて…。


パパ『…厠だ、食ってていいぞ?』


パパが部屋から出ると…。


ママ『私自慢長話きらいー!』


兄貴『…ふふ!冗談でも顔に出すと面倒臭い事になりますよ?』


新二『美味い飯は美味いうちに食えば良いのに…。』


ママ『ママ…また新二のカレー食べたいわぁ。』


兄貴『俺も!ママから聞いたぞ?俺にも食わせてくれよ?』


『えー?俺はママの手料理の方が…。』


ママは嬉しそうに、


ママ『じゃ!今度集まって持ち寄るかみんなで作りましょ!』


がたん!扉が開く気配!


ママと兄貴は無表情に俯く。

俺は夢中で食べてる感じを出す。



パパ『であるからな?』


俺と兄貴とママはパパに気付かれない様に目配せを交わす。

…マジ笑いそう!楽しい…!


話が一区切り付いた頃、俺はパパに切り出す。



『…パパ、俺の婚約の件なんだけど…。

香椎家との件。

来週土曜日の夜、ターミナル駅のホテルグランドの広間借りてる。

正式な手続きで皆に発表したいんだけど。』


パパはがはは!って笑う。

この世に自分に歯向かうものは居ないって顔。


パパ『ああ、あの香椎の。

乗りこなせるようになったか?じゃじゃ馬は躾けるのも楽しいからな!

若いから歯向かうがそれを捩じ伏せるのも一興なんだぞ?』


パパは50になるのに食欲性欲旺盛。

若い頃から身体動かす習慣と果てなき欲望がこのバケモノを作り上げたと思う。


パパ『まだガキだけど母親もそうだがあれはきっと良い女になる!

姉は俺の愛人にしてやろうか?そしたら親子だけど兄弟な?

ガッハッハ!!』


俯いているけどママはパパを軽蔑の視線で貫いた。

一応家同士の正式な婚約の舞台なので主要な親族数名を呼ぶ事を提案した。


忙しい忙しい!


2番目の愛人のとこも行かないと!

毎日自由な時間が少ししか無い!

無性に承の顔が見たくなった。

あいつ笑うかな?怒るかな?

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