第494話 気楽な集まりと緊張お出かけ
昨日は楽しかった…エイオン横のゲーセンで仙道と待ち合わせしてゲーセンでしばし遊ぶ!
昼前にエイオンのフードコートで伊勢さん、紅緒さんと待ち合わせ。
…少しすると部活終わりの青井が来て、バイト終わったあっちゃんも来て…。
東光高校チーム夏休みの課題大会!
あーだこーだ言い合いながらまったり午後を使って課題をこなす。
とわんこがきゃんきゃん吠える。
紅緒『あっちゃんあっちゃんって…こんな可愛い女子居るのに…!男にばかり!』
伊勢『…昨日はあんなに決まってたのに…!』
仙道『なぁに平常運転でしょ?』
俺があっちゃんの側から動かないのが気に入らない紅緒さん。
俺は女子の攻撃をあっちゃんにぼやく、
『ねえ?俺とあっちゃんの仲が僻まれてる…!』
あっちゃんは嫌な顔しながら、
厚樹『俺を巻き込むなよ…!』
青井『千佳が舌なめずりしそうw』
そんなやり取りしながら紅緒さん指導で課題をこなしながらどうしても面倒なものは丸写したり…。
あっちゃん?読書感想文それでいいの?
厚樹『…読書感想文を読んだ感想文でいいんじゃね?』
…にゃるほど…!
夕方解散して、家路に着く。
伊勢『この3人久しぶり♪』
青井『立花とはバイトでいつも一緒だろ?』
伊勢『いっ、いつもじゃ無いし!』
揶揄う青井に、もー!って膨れる伊勢さん。
笑う俺。
そんな夏の日だった。
こうゆう日が多ければ良いのになって思うんだ。
気兼ね無く楽しめる仲間との気楽な集まり!
☆ ☆ ☆
翌日、優奈さんからの呼び出しで今日はお食事会。
…優奈さんは俺に少しでもお金を受け取って欲しいらしいんだけど…それは絶対に受け取れない。
香椎さんを助けたいのは俺の真心だから。
そう言う趣旨のことを前回優奈さんと玲奈さんに伝えると、
優奈『じゃ、定期的に承くんに感謝の慰労会をやろう!
こないだのスーツみたいに必要な品は経費と思って?
それ以外に情報の交換、共有にご飯ご馳走させて?』
それまで黙ってた玲奈s…香椎さんが顔をパッと輝かせて、
玲奈『だったら!私ごはん作りたい!
手料理振る舞いたいな!ダメ?』
優奈さんはピシャリと、
優奈『ダメ。玲奈が承くんの胃袋掴みたいだけでしょ?
貴女はまだ婚約中!未婚の男が出入りして手料理振る舞ってるのはよく無いでしょ…それとも承くん私と付き合ってるってていで行く?』
玲奈『ダメ!それはダメー!』
優奈さんはニヤニヤしながら、
優奈『だからね、私って第三者含めて外で食事して労い、必要な物品あれば購入する形で良いのよ?』
玲奈『…わかった。』
そんな感じ。
待ち合わせはターミナル駅に17:00…。
あ!
玲奈『承くん♪お待たせ♪』
水色のカットソーにピタッとした白いスキニー。珍しくパンツスタイル!脚綺麗!
小さい可愛いカバンを手に持ち小走りにやってくる…香椎さん!
周囲の男性の目を惹く!そりゃ見ちゃうよね!
こんなに華やかで美しい!
整った顔がにこにこして可愛らしさまでダダ漏れ!
今日はドレスコード無いって言われて一応新し目な服で来た…一応ジャケット羽織ってる。なんでも今日は鉄板焼きらしい。
優奈『もう!玲奈ったら承くん見かけたらまっしぐらなのよ?』
そう言い微笑む優奈さんはタイトなパンツスーツ。
キリッとして出来るオンナ感!
大学生だけど起業して多忙な日々を送るお姉さんは今日もイタズラっぽい笑みで俺に笑いかける。
しかし鉄板焼きか…鉄板焼きにその服装…汚れるんじゃ?
香椎家もアウトドアな家族イベントとかするのかな?
俺、家族キャンプで鉄板で焼きそばとか肉野菜炒めとか超作ったからね?
今日は香椎姉妹のペースじゃなくて俺の独壇場かも…!
どう見てもアウトドアって感じしないお嬢様ふたりだし!
不慣れなふたりを男らしくエスコートできるかも…!
俺この二人の前だと基本世間知らず坊やみたいなやらかしや無知を曝け出してるんだよ!今日は雪辱できるかも!
※承くんの知る鉄板焼きと香椎家の行く鉄板焼きの違いにあわあわする承くんをお楽しみくださいw
優奈『じゃすぐそこのビルの20階ね?』
『20階?!』
なんだって?!それこそ河川敷公園のバーベキューコーナーとかじゃ無いの?!
…なんでターミナル駅に集合なんだろう?って思ってたけど…20階でする…鉄板焼きとは…?
しかし香椎姉妹の横を歩いているだけで…こんなにアウェイ感…!
目を引きすぎる!
お姫様とモブって感じ…!
香椎さんがニコニコ話を振ってくれる。
玲奈『承くんは鉄板焼き食べたことあるかな?』
『キャンプとか行くと俺が焼き係だね?』
玲奈『承くんが焼くの?』
香椎さんのキョトン顔可愛い…。
『けっこう上手く焼けるよ?』
玲奈『…手早くパッパッ!てやらないといけないもんね?』
『鉄板にくっつくからね?焼きそばとか。』
玲奈『…焼きそばあったかな?
でも今日はお店の人が焼いてくれると思うな…?』
しかし…20階とは…。
耳鳴りがするエレベーターを登り20階…
香椎姉妹平然としてるけど耳鳴りしないのー?
ブルジョワジーと平民では三半規管まで違うのか?
…着いたけどここ展望台じゃ無いの?
すっごい見晴らしいいけど…?
玲奈『ここ久しぶりだねお姉ちゃん?』
優奈『そうそう、年始以来かな?』
ふたりは常連なの?
ビルの中なのに和風の門があって…日本家屋みたいな佇まいの屋敷…?
建物の中に建物?
香椎さんはニコニコで、
香椎『ここが鉄板焼きのお店なんだよ?美味しいよ?』
お店の佇まいだけで美味しい物が出てくるってわかる…
そして…また俺の知らない食べ物が出てくるの?
絶対高い店!高い店で鉄板焼き?意味わかんない!
※承は見てるとお腹減るって理由でゴチとかグルメ番組は見ない主義。
優奈さんはフランクな感じで笑いながら、
優奈『ドレスコードとか無い店だから!気楽で良いよ?お肉も魚介も美味しいの!』
…やべぇ…コレ絶対に俺の知ってる鉄板焼きじゃない!常識通用しない世界に足を踏み込んでしまった…!
香椎家と関わると結構な確率で俺の知らない世界に遭遇する…!
俺もう知ったかぶりしないよぉ!
ガラガラ!扉をお店のお姉さんが開けてくれる!
俺はビルの中のオシャな日本家屋に足を踏み込んだ…!
この先はきっと魔界…!
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