第480話 序盤のシーン

田中『カット!望ちゃん!』


望『ごめんて♪』


望はエキストラのくせに始まるやいなやカメラを覗き込んだ!

後で見せて貰ったら望のドアップ!

お前後で妹役で出るんだから!ここでは背景の女子生徒に徹して!

髪型二つ結びで印象変えてる意味無いじゃん!

※ドリフのカトちゃんが浪人役でカメラにニッって笑って即志村さんに止められてメガホンで叩かれるコントイメージ(笑)


教室で俺がクラス委員長に祭り上げられるシーン…。

こんなんだったっけなぁ…。小6の年末であっちゃんが転校して、宏介とは別クラス。皆んな知ってる顔なのに友達0ってアウェーだったっけ…。

金髪小幡さんは外町役で金髪青井のダブル嫌な顔!

このカップル文化祭での活躍通りけっこうな役者でさ!ムカつく!

外町ほどじゃ無いけど!ムカつく!

俺がクラス委員長にならざるを得なくって…

そうだった…絶対厄介ごとしか無いって絶望してたっけ…。


そしていよいよ…。


香椎『はい、もし他に立候補が居ないようなら私が立候補します。』


そうだった…。

誰も味方なんて居ない…そんな時に俺に手を差し伸べてくれたのは君だけだった…。

香椎さんの立候補によりクラス委員長が出揃う。

不愉快そうな小幡さんと青井…悪役似合う…!


この後、委員決めなど荒れて俺は嫌がらせを受ける。

基本的に田中くんの視点で物語進む。

田中くんから見てぼっちの立花がクラス委員長に祭り上げられ、学校のアイドル香椎玲奈がもう1人のクラス委員長に名乗りをあげる。

そして…小幡さんの指示された青井が田中くんに立花イジるぞ?って強要する。


ここはダイジェストらしいけど教室で、体育館で俺が囲まれたり悪口を言われる描写が続く…あまり気持ちのいい事では無い。

…青井大丈夫か?田中くんは不本意ながらも強要され拒否せずイジりに加担する…。


そうゆう鬱シーンを撮りながらも時々挟まれる俺と香椎さん親交を深めるシーン。

これは夕方のシーンだから後で撮るんだけど放課後、一緒に帰りながらクラス委員長がんばろ!ってシーンや誰も居ない教室で色々クラスについて語るシーン。香椎さんのいつもと違う制服シーンが可愛すぎて辛い!


悪役チームも小幡さんと青井が立花のイジメ指示シーンや田中くんたちに強要シーン。あっちゃんが青井の横で悪役2号!

…あっちゃんにいじめられたら俺死んじゃうって…。

映画オリジナルで小幡さんが香椎さんを気に入らない!ってシーンを撮ったりオリジナルで行くか?ラブコメっぽい映画にするか?ってまだ迷っているらしい。ラブコメ?!香椎さんと俺がそんなわけ…。


そしてイジメが激化していく…体育館で囲まれて…クラス全員からダメ出しされて…田中くん不本意だが俺を傷つける事を言って…

俺はクラス委員長を下される…。

追体験きつい…あの頃はもっとキツかったっけ。


田中『承くん!悲愴感いいね!』


『…あの頃とリンクしちゃって…。』


なんてやりとりがあって。

さっき言った放課後香椎さんとふたりきりシーンでキュンキュンしちゃう!って思ったけど実際すっげえ人に囲まれてレフ板で照らされながら何人にも撮影されている訳で…ロマンチックのカケラも無くて松ちゃん手前安心した…。

あ、、松ちゃんはやる気ない担任の役…意外とハマってる。


放課後2人で帰るシーンとか周りみんなに囲まれて団体!

いつもの小学校横の歩道橋で別れて…で、移動して。

宏介の家で宏介ママと望にクラス委員長首になったってポツリと漏らすシーンで…



望『なんだってー?!』


田中『カット!望ちゃん!』


望『ごめんて!』


望は女優向きじゃない。


☆ ☆ ☆

一旦中学へ戻り。映像研究会の人メインで清掃片付け、宏介の家の中庭に臨時スペースが作られてウォーターサーバーやクーラーボックスに飲み物など入れてある。

望や親友s、エキストラチームを帰す。

田中くんが紅緒さんをまじまじと見て、


田中『紅緒さん、急な役なんだけど…セリフ付きの役やってみませんか?』


紅緒『やるぅ!』


飛びつきとわんこ。


明日は教室シーンを撮ったあと宏介と俺のシーンがメイン。

休み時間に唯一の親友の宏介に愚痴ったり相談したり。

そして激化するイジメに宏介が一緒に居てくれたり、襲撃を予期してバット持って一緒に帰るシーンなど宏介がクローズアップされる。

あと俺がはっきりイジメに抵抗して矛先が田中くんに向かい始める…。


田中『宏介くんの存在感を出すために…紅緒さんに宏介くん彼女役やって欲しいんだよね。』


紅緒『宏介くんの彼女?

えー?!三島皐月?!』


こないだの大会見に行った時紅緒さんと三島皐月はぶつかっていて…!


田中『宏介くん、三島さんこの頃どうゆうムーブ決めてたっけ?』


宏介『…外町派閥に入った方が良いって…。

もちろん断ったけど…。』


あの頃は宏介が心配だから…って思ってたけど…三島皐月はあの頃から片鱗を見せてたんだなぁって思った。

紅緒さんが引き受けたので宏介と打ち合わせし出した。

宏介と紅緒さんはロイン友達でもある。

…いつも俺の話しで盛り上がるらしいけど…何を話すのだろうか?

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