第452話 地方を制す!【side立花望】
ひー『はーちゃんがなんとかできるっていってるよ?』
『なんとかして貰って!!』
兄ちゃんの忠告どころじゃないよぉ!
あたしは一も二もなくはーちゃんにお願いした。
はーちゃんお願い!
ひー『…いっぱいいるからじかんかかるって…。』
いっぱいいるの?!
それまで!温泉!温泉行こう!
ここの旅館は温泉を輸送して来てるのが売りの旅館!
お肌や疲労回復リウマチ打ち身効果は多様なんだって!
お母さんに一言声かけてあたしたちは温泉に向かう!
脱衣所で、
芹『…ねえ望ちゃん?はーちゃんって…?』
『…前に言った修学旅行で会った…。』
芹『え?あの旅館の子ども?本当だったの?!』
『好きで連れて来たんじゃないよぉ!』
芹『温泉は大丈夫かな?』
…温泉はリニューアルしたばっからしく明るく綺麗!
やった!
そうなると気になるのは…
『…芹…おっぱい大きくなったね…?』
芹『…望ちゃんも…うん、メガネ外したから見えないな…ごめん。』
『…ふぁっく。』
親友の気遣いが余計に傷付くよぉ!
…でも芹は装いやメガネで隠れてるから地味っ子に見えるけど実際目もパッチリしてておっぱいも大きい隠れ美人。
しかも!修学旅行以降さ!マッチョの鈴木くんの目を気にしてなんか仕草や表情がすごく可愛いの!
むに。
芹『…望ちゃん?』
ムニュムニュ。
芹『…ん、望ちゃん?!』
『けしからん。
あたしにこれの半分もあれば…!』
芹『…ん♡ダメ…揉まないでぇ♡』
あたしは温泉と芹ぱいを堪能した!
イメトレイメトレ!こんなおっぱい欲しい!
☆ ☆ ☆
芹『良い湯だったねー♪』
『お肌ツヤツヤー!』
あがったあたし達はキャッキャ笑いながら部屋へ戻る…。
そうだった…。
『あれ?部屋が明るいような…?』
芹『さっきまでの不気味さが無い?』
ふたりでおっかなビックリ部屋へ入る。
部屋は明るく感じて壁も白い…もちろん古い和室なんだけど小綺麗なおへやに…はーちゃん…!
備え付けのポットでお茶淹れて、お茶菓子食べて芹と談笑してるとひーちゃんがおっかなびっくり入ってくるけど、
ひー『…だいじょぶだね!』
『ひーちゃん、はーちゃんにお礼言っておいて?』
ひー『…ねえちゃんのよこにいるよ?』
ぴゃ!って声が出そうになるけど我慢して、
『はーちゃんありがと♪』
芹『ありがとう。』
…にいちゃんはーちゃんに気軽に頼むなって言われてたっけ…
あたしは媚びっ媚びで、
『ねえ?はーちゃん?
あたしなにか返せるかな?やってもらいっぱなしとかお互い…ね?』
…どうしよう…
マセガキで?身体要求されたりとか?!
おっぱい触らせろとか言われたら。
美少女の宿命だよね…。なんかえっちい漫画でそんな展開があるって芹が言ってた!
ひーちゃんは真顔で、
ひー『…!
はーちゃんがね?だいしょうは…』
ごくん、大した事無いよね?
ハーゲンダッツくらいで勘弁してくれると…
ひーちゃんは痛ましい顔で、
ひー『…こんごいっしょうねえちゃんのおっぱいはすこしもせいちょうしないって…?』
『重すぎるだろぉん!!』
芹『望ちゃん!』
一瞬でキレたあたしにはーちゃん相手に無礼はダメ!って宥める芹!
許せない!許せないよぉ!
ひー『…じょうだんだって…。』
『ふぁっく!』
ひー『…はーちゃんいらないって。
なんかねえちゃんみてたらじぶんのかぞくをすこしおもいだしたって。
…あとおっぱいはどうせそだたないっていってる…。』
…そっかぁ、実の姉が恋しくなっちゃったんだ。
ひーちゃんから聞いたけど長い時間過ごしたせいで兄や姉の記憶がぼんやりして思い出せないって言ってたらしい。
良いよ?あたしをお姉ちゃんだと思って!
…ん?…なんか最後サラッと恐ろしい事言ってない?
ひー『…いえないよ。』
『どうしたん?』
ひーちゃんは困り顔。
大丈夫大丈夫大概のことは受け入れられる!
「ナニカ」が居なくなっただけでこんなに快適な侘びた旅館♪
ひーちゃんは申し訳無さそうに、
ひー『…はーちゃんが、
のぞみねえちゃんはね、はーちゃんのにいちゃににてるって。
あとはーちゃんのねえちゃとおなじでおっぱいがないからすきって。』
『…ふぁっく!』
あたしを見てにいちゃんを思い出しておっぱいが無いからねえちゃんに似てるって?
ひー『…はーちゃんねえちゃんは10歳くらいって…。』
『10歳の小娘と同じおっぱい…!
…あたしをここまでコケにしたおバカさんは初めてですよ…!』
芹『望ちゃん!口調がフリーザー様だよ?』
…こんな屈辱初めてだよぉ!
☆ ☆ ☆
色々あったが全中の女子テニス地方大会が始まる。
繰り返すけど色々あったが旅館は今は過ごしやすいし、温泉は最高だしで絶好調だった。
初日は一試合のみだったけど快勝!
翌日の二試合目も快勝!三試合目が全国行きがかかる試合で強敵だったが勝てた!茜は残念ながら二試合目で負けちゃった…泣いてた。
これで3日目に進出!ベスト4に入った!
これで全国大会行きが内定、北翔高校の特待生のノルマである全国大会出場を勝ち取った!
準決勝にあたる4回戦も激闘の末に勝ち、いよいよ地方大会決勝。
…相手はこの県1位
黒髪だけど縦ロール…コテで巻いてんの?
美人で金持ちで頭も良いらしい。
…スペックだけ聞くと香椎先輩っぽい。
同じお嬢様でも随分印象が違う。
沙羅『…また会えましたわね?立花さん?
楽しみにしてましたわ。』
『今度は失望させないよ?』
沙羅『失望?あんなバカなことしてアレだけ強いんだから期待してるのよ?』
『兄ちゃんのラケットに賭けてあたしが勝つ!』
激戦だった。
フルラウンドでの撃ち合い!
早いわ強いわ賢いわ!
コレ小幡先輩の香椎先輩評だったけどまさにそんな感じ!
胸パッド入れて笑顔縛りで勝てるワケない!
フルラウンドの撃ち合いを終始続ける。
あたしも
楽しいね!
でも!勝つから!楽しい!わけで!
本当に僅差、僅差でゲームは私が制した…!
さらさらが泣きながら握手。
…あたしも逆なら泣いてたよ。
沙羅『全国では負けませんわ…!』
同じ地方だから組み合わせで散らされるから勝ち進まないと当たらないと思う。
…うん、もう一度やりたいね!
『次も負けないよ!』
さらさらとまた二週間後の全国大会で当たれたら良いなぁ。
…なんでお前たちが泣いてるんだよぉ!
緑『のぞみぃ!良かったね!良い試合だったし特待生決まったね!』
きい『…あんなに暴れん坊だった望がぁ…!』
茜『…あたしも勝って全国行きたかったよぉ…望お願いね!』
芹『…望ちゃぁん…!』
みんな気が早いよぉ!
全国優勝したら泣きなって!
『あたしより強いヤツに会いに東京へいくよぉ!』
会場はTOKYO!
☆ ☆ ☆
…旅館に荷物取りに行ったら…どうやらはーちゃんの説得効果が無くなってて…おどろおどろしい感じに戻ってた…
早く新川町に帰りたいよぉ!
兄ちゃんや父さん!じいちゃんばあちゃんに報告だぁ!
☆ ☆ ☆
立花望県大会に続き地方大会制覇!
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