第438話 望ちゃんに打ち明ける

立花家に到着してお姉ちゃんは承くんママに新二くん訪問をバイトと説明し、スーツ支給や帰宅時間の遅れなどを説明してる。


その頃私たちは…


『…。

…そう言う訳なの…。

望ちゃんごめんね…。

承くんが悪いわけじゃない無いの。』


家業のこと、新二くんのこと、婚約のことを順番に説明したの。

…それを承くんがなんとかする!って言ってくれたことも。

望ちゃんはむはー!って吐息を吐いたあと、


望『やっぱりか!なんかあるんじゃ無いか?と薄々思ってたんだけど…。』

※バリバリ怒ってました。



望ちゃんはうんっ!って頷いて、


望『でも流石兄ちゃん!

付き合ってもいない女の子の為によくそこまでするね!

褒めてるんだよ?

自分の彼女でも無いのによくぞ!』


望ちゃん?

望ちゃんに邪気は無いしむしろ兄の漢気を誇りに思ってるのはわかるんだよ…。

…言いたい…承くんが告白してくれた事、

ついこないだこの部屋で月明かりの下で手を握り合いながらの承くんの告白の話し!

…流石に承くん恥ずかしいかな?


ひー『…むずかしいけどにいちゃんがおとこだからなんとかするってこと?』


ひーちゃんも望ちゃんと一緒に居たし、承くんの兄弟だしまあいいかな?

と同席している。

望ちゃんはひーちゃんかしこい!って褒めたあと抱き上げてキツツキみたいに何度もちゅっちゅしてて…私がお姉ちゃんにされるのに似てる…!


望ちゃんの質問に答えながらしばし雑談する事10分。

お互いの県予選優勝を讃えあったり近況話し。


望『…じゃあ婚約者が居るから…先輩は節度守った距離で男性に接してると?

…むしろ兄ちゃんがそうすべきだと言ったの?

しがらみ多くて面倒だね?婚約者って厄介なんだ。

じゃ兄ちゃん香椎先輩に距離置いてんだ?』


承くんは真面目な顔で望ちゃんに頷いた。

妹弟といる時お兄さんの顔になる承くん。


望『…じゃあ兄ちゃんは香椎先輩になんにもアプローチ出来ないのかー。

面倒だね?大人の事情?

兄ちゃんめっちゃ距離置きそー!』


まあ彼女じゃ無いんだししょうがないか。

望ちゃんはポツリとそう言った。

これはわかった、なんか煽られてる…!

この可愛らしい顔した後輩は先輩をちょくちょく煽る癖がある…!

千佳とかめっちゃ煽られてたもん。


言いたい…今日誕生日で承くん真っ赤な薔薇の花束くれたよ!って!

むしろ自分から言いたい位だよ!

出来るだけ自然に、


『私、今日誕生日なのね。』


望『おめでとうございます!』

ひー『かしちゃんおめでとう!なんしゃいになったの?』


『ふふー!17歳になったよ!

それでね?さっきバスターミナルのショッピングエリアでね?

うふふ♪』


承くんが慌てて、


『良いんじゃ無い?その話ししなくても?』


望ちゃんはニヤニヤしながら、


望『えー?変なモノ贈ってない?

しんぱーい!兄ちゃんに女心わかるとは思えないよ!』



私はニッコニコで、


『じゃあ見てみる?』


望『見たい見たい!』

ひー『みたいよぉ!にいちゃんのプレゼントみたいよ!』


ふたりも超乗り気!

私たちは一階に降りて駐車場へ向かい車の鍵を開ける。


ふわっと漂う薔薇の香り!


望『めっちゃ良い香りがするぅ!』

ひー『おはなのにおい!』


『じゃーん!承くんが贈ってくれた誕生日プレゼントですっ♪』


『『うわぁ♪』』


ふたりが歓声を漏らす。

承くんは恥ずかしそう…!

誕生日プレゼントだよぉ!

良いでしょ薔薇の花束だよ?見せたいな♪


ひー『しゅごい!きれいだね!もっとあかるいところでみたいよぉ!』


『うん♪じゃお部屋持って行こうか?』


車内の花束取るついでに私のバッグも一緒に持ってまた承くんの部屋に戻る私たち。


ひー『わー!きれいだね?おひめさまのぶーけみたい!』

望『…へぇ兄ちゃんがねぇ♪真っ赤な薔薇の花束♪』


承『…いいだろ別に。』


望『褒めてるんだよぉ!誕生日に!真っ赤な薔薇の!花束!

兄ちゃん気障…いやカッコイイー!!』


立花兄妹は取っ組み合いを始めて私は笑いながらその光景を微笑ましく眺める。立花兄妹は仲良しさん♪



その時、私はお姉ちゃんに呼ばれた。

お姉ちゃんの話しが終わって先に帰ると。

承くん悪いんだけど送ってくれる?なんてお姉ちゃんナイス!

ごめんね?いいよ。なんて承くんとやり取りしながら2階へ戻る。

帰り道送って貰えるのかぁ♪

ふふー!ふたりっきり!

私が澄まし顔(妄想全開)で部屋に戻ると…

望ちゃんが震えながら、







望『…兄さん…事件です…。』


それ私の!お姉ちゃんからの誕生日プレゼント!!

望ちゃんが覗き込んでいた袋はさっき花束取ってきた時に一緒に持ってきちゃったお姉ちゃんプレゼント!!



初めて背伸びして買ったセクシーめな下着だよぉ!!

兄妹は口論を始める!


承『望!人の勝手に見るな?』


望『だってぇ!オシャな袋に入ったプレゼントらしきモノ…なんだろう?

って袋のはじっこから…覗いたら…!』


言っちゃダメ!

私は望ちゃんにジェスチャーで伝える!


だ、め、ひ、み、つ!


望ちゃんは可愛いキラキラの笑顔でうん!って頷くと、









望『黒のレースのスケスケ下着だよぉ!!!』



望tyーーーーーん!!!

※誤字だけど雰囲気出てるので採用w

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