委員長に恋した自分の話

第435話 選ぶの楽しい♪【side香椎玲奈】

良いよ！すごくイイ！

…でも強いて言うなら一つだけ不満があるかな？

『承くん…白ワイシャツの下…無地以外のTシャツは頂けない…かな？』

学校指定夏服で来た承君は白い半袖ワイシャツにエンジ色のタイをしてグレーのスラックスで来た。

でも…ワイシャツの下の柄が透けて見えるTシャツだったの…。良くわからないけどなんか絵が描いてある？

『いや…学校だと熱いからワイシャツの前開けててね？だからだぼっとしたヤツで無地以外じゃ無いと逆に…』

『承くん？』

『…はい。』

スーツに合わせる白い長袖ワイシャツをお店から借りてるけど…下の絵が透けてるから無地の白Tシャツ売ってるからそれ買ってあげる。

『そのTシャツは没収だね…。』

※ご想像の通りですよ。

『うちの学校の形だけの風紀委員よりよっぽど厳しい…。』

承くんは素直にシャツを脱ぎ、白い無地のシャツでもう一度ワイシャツ着てスーツに腕を通す！

『うん、爽やかでいいよ！』

※いそいそ脱いだシャツを畳んでジップロックに収納中。

黒っぽいグレーに白いラインのスーツも凄くイイ！

でも承くんは最初のネイビーと2番目のグレーがお気に入り。

まだ大きくなるかもだけどスリムラインのスラっとしたスーツ格好良い！

しゅごい！

2番目の春秋もののグレーはすっごい落ち着いててイイ！

ネクタイも何色か選ぶけど…グレーは本当に何でも合う。

承くんは紺色に水色と白の水玉模様がお気に入り。

私は…水色のストライプが良いな。

どっちも合わせる…どっちもいい！

どっちも買うよ！もう一本…！

☆ ☆ ☆

紳士服店女子社員の見た初々しいカップルのはなし。

今日来たね？高校生位のカップル！初々しいの！

すっごい可愛い天月の女子と？多分東光？爽やか目なちょっと地味目な男子カップル！

彼氏試着中に女の子に声をかけたのね、

『彼氏くん爽やかで格好良いですね？』

彼女ほっぺ赤くして、

『ふふー！…そう思います？

ですよね？彼氏…！彼氏なんです…♪』

すっごい上機嫌でね？多分付き合い始めなのかな？

こんな可愛い娘よくぞ…！ってかんじよ！

その彼女がね？ネクタイ探しに離れたの。

着せ替え人形みたいになってた彼氏くんに、

『彼女さんすっごい可愛くて彼氏くん大好きですよね？

付き合いたてですか？』

…そしたら彼氏君が、

『とんでもない！付き合ってないです！

僕と香椎さんは絶対に全然付き合って無いんです！』

…帰ってきた彼女さんがそれ聞いててね…？

すっごい可愛い顔して笑ってるんだけど…彼氏くん怯えてw

その彼氏くん？つねられてたよ？（笑）

☆ ☆ ☆

『…痛い痛い痛い…！』

『…承くん融通きかなすぎ！そうですね！って言っておけば良いでしょ？

別に知り合いじゃ無いんだし！』

『だって…。』

香椎さんは俺に似合いそうなネクタイを何個も選んで来てくれて…

申し訳ない…でも松ちゃんに恥じるような事は出来ないし、したくない。

それを丁寧説明すると香椎さんは許してくれた。

香椎さんチョイスネクタイをいくつか試着した。

どう？こっちは？

『…うん、やっぱり私はこの水色のストライプが良いな♪』

『うん、爽やかで涼しげ。』

『でしょー？似合ってるよ♡

ちょっと曲がってるかな？』

ネクタイを直す仕草に承くんは照れて顔真っ赤！

私も…顔赤いと思う…。

なんかパパのネクタイ直すママを…夫婦を連想しちゃう…。

顔が近い、自分の鼓動がうるさい。

こんな公共の場なのに…承くんと私だけの世界みたいだな。

…いつか…いつかきっと…！

バシャバシャバシャバシャバシャバシャ！！

…お姉ちゃん？連写モードで撮られてた…ニマニマ笑っていい絵が撮れたってほくそ笑む…お姉ちゃんは悪魔だよ…！

☆ ☆ ☆

今日の誤字。

最後のネクタイ直すシーン。

玲奈は可愛く、承は照れ照れのある的に好きなシーン。

公開前にチェックすると…

誤字『でしょー？似合ってるよ♡

ちょっと曲がってるかば？』

正『でしょー？似合ってるよ♡

ちょっと曲がってるかな？』

正　な→NA

誤　ば→BA

NとBが隣でタイプミスだったんだけどね？

作中最強美人！完璧女子！承の憧れ！泣いた赤鬼！

なんて呼ばれる香椎玲奈が決めシーンで、

玲奈『でしょー？似合ってるよ♡

ちょっと曲がってるかば？』

でらシュール（笑）