第339話 みんなのお見舞い【side紅緒永遠】
『この度はご迷惑をかけてしまい大変申し訳ありませんでした…。』
私はベッドの上でお見舞いに来てくれた5人に丁寧に謝罪をした…。
寝てたらクラス女子5人が私を覗き込んでいる事態にビックリ!でも、なるみんを始め5人の口々に語られる私への心配と不安に心打たれて感謝と罪悪感と歓喜がおかしなリズムで三重奏!
スマホ取って貰って確認すると…うん、ロインの通知105件ってなってた…。
そっかあ…みんな心配してくれたんだ?
申し訳ないけどなんか嬉しい。
…でも、いつか本物でみんなを心配させちゃうかもしれない…そう思うと気が重くなる。
成実『…でさ?とわわん?みんな心配してお見舞いに来たいんだけど大人数でしょ?順番にだけどクラスの皆んなお見舞いに来ても良い?』
『…筋肉痛だよ?お見舞い…?』
なるみんたちは玄関閉まってたから事務所の方でママに会い自由にどうぞ?って通されたんだって。是非!寄ってって!と。
私…でもまだ激痛で動けないんですけど?
成実『まぁとわわんはここで横になってて良いよ?
身体がビックリしちゃったのは仕方無い。みんな顔見て安心したいんだよ。』
そう?みんな私に会いたいの?
私も会いたい!
なるみんが順々に誘導して適度な人数ずつ回してくれるって。
今日も頼りになる!さっすが!
成実『…でもね?紅緒永遠さん?』
え?何でフルネーム呼び…?目が怖い!
成実『あんたね!昨日の夕方から!せめて一回筋肉痛で動けない!って一言!ほんっと!そう言うとこ!
人を振り回しすぎ!』
ギャル『そうだし!クラス皆んなお葬式みたいな雰囲気で!
卒業式終わっても連絡来ないって!』
ギャル2『…とわわん…良かった、本当良かった…下着の色なんか聞いてごめん…。空気読めない!って言ってごめん、あたしが読めて無かったよお!』
女子『…そうですよ!無理して!みんなどれだけ心配したか!
せめて一報入れて!』
女子2『…本棚少女マンガより明らかに少年マンガ多く無いです?』
5人一斉に私に詰め寄るの!
ごめん!ごめんなさい!
私は30分怒られたり、良かったよって言われたり、抱きしめられたり、昨日のダメ出しされたり、もうむちゃくちゃにされた。
なるみんたちがスマホで連絡をし始めるとバラバラとクラスメイトたちが我が家へやって来た。
私は筋肉痛で動けない…普通筋肉痛で動けないってほとんど無いんだって…そうなの?
クラスの男子も女子もほとんどの子が何かしらの手土産持ってお見舞いに来てくれた。
口にする言葉は様々だけど、
『心配したよ。』
『身体鍛えた方が良い』
『せめてクラスロインに一言!』
『人騒がせ!』
『紅緒さんが居ないと寂しい。』
皆んな色んな言葉と感情を私に届けてくれて…なんかもう胸がいっぱい。
普段は従業員さんたちが仕事後に飲んだり食べたりする大広間で皆んなにお茶やお菓子をママに振る舞ってもらう。
みんな私のお見舞い後はそこで集まって色々話したりして盛り上がっているらしい。
うずうず。
私も行きたいよっ!
私は気合いを入れて身体を起こしてみる!
なるみん!手伝って!
成実『うーん?無理じゃ無い?』
『えひゃい!』
※アミバ様の悲鳴。
私は断念した。
目白くんは花まで買って来てくれた。ありがとう。
そして、最後にいつもの面々。
仙道『ほら寝落ちだったじゃない。』
青井『おっすー。』
承『紅緒さん大丈夫?』
成実『ほら!女の子の部屋でしょ!ジロジロ見ない!』
ふふ!やっぱこの5人が1番安心する。
しかし私より大きな本棚に目がいくらしい…!
青井『…グラップラーからある…。』
仙道『JOJOに北斗…女子の本棚じゃ無いでしょ?』
…やっぱダメだ、安心出来ない…。
承くんまで、
承『…武将様に溺愛されて?〜無骨だけど真っすぐな漢は絶倫で一晩中…〜?』
『ちょ!それは!!』
成実『!!
とわわん?動いちゃダメでしょ?!』
そんなに話しもしないまま皆んな大広間へ行っちゃって。
なるみんが最後まで付いててくれたけど所用で大広間へ行っちゃって。
せっかく皆んなが来てくれたのにな、つまんないな。
でも身体は動かないわけで。
…あーあ、承くんに会いたいな。すぐそこに居るのになぁ。
こんこん、ドアがノックされる。
どうぞ?
…承くんだった!どうしたの?
私は身体を少し起こして笑いかける。
来て欲しい時に来てくれる…これが通じ合っている者同士の間なんだよね。
私は意識して透明感のある笑み彼でを迎えるのだ
☆ ☆ ☆
横になる紅緒さんは正真正銘身体弱い美少女って風情で大半のクラスメイトは文句を飲み込みました。
…当然元気になった時に…。
そして、自分の見た目と特性を把握してるとわんこは承にアピールし始めます。…後日これと宏介sideのダブルデートを知らされて香椎さん激おこですがそれはまた別の話し。
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