委員長に恋した自分の話

第139話 発覚【side伊勢成実】

※今回も暴力表現があります、ご注意下さい！

立花がね？外町に協力の見返りに泥被って、香椎玲奈に告白できない誓約されて、土下座させられたのを目撃してからあたしのおなかはくつくつ煮えくりかえってたの。

他人に絶対言わないで！って立花に言われてたから悩んでたら立花の妹ちゃんの望ちゃんが訪ねてきたからあたし思わず話しちゃったし。

そしたら望ちゃんが怒り狂って！

あたしの証拠動画見せて、なんとか外町の悪どさ？を皆に告発して！立花の名誉を回復しよー！ってことになって。

望ちゃんが宏介くんなら力になってくれる！っていうから、後夜祭でちょっと相談したんだよね。

終わり近くに完くんも来たから、完君にも少し。

後から思えば望ちゃんが完くんにマッスル穴掘りがどうとか言ってたわ…。

そしたら数日後にまさかの望ちゃんが外町を騙して落とし穴にはめたからすぐ来て！って宏介くんからロインが来てすぐ現場に向かったんだけど？

少し話ししてたら外町が穴から這い上がって、捨て台詞吐いて逃げ出したんだけどね？

外町は勝ち誇ったドヤ顔のまま落とし穴に消えた。

外町が落とし穴に落ちるとこめっちゃ面白くって、

伊勢『お腹いたい！お腹痛いよぅ！うぇっうぇw』

みんな大笑い！

2個目！ドヤ顔で2個目って！！確かに忘れられない（笑）

外町が気絶してる間に宏介くんは慣れた手つきで結束バンドで足と手を拘束。

望ちゃんの友達はやはり慣れた手つきで外町の指紋認証を気絶してる指で突破してノーパソにデータを移し始めた。

パスもわかったらしく、クラウドからもデータゲット！

※犯罪です、絶対に真似しちゃいけません！

なんか外町の歯が折れた？

これ以上はバイオレンスなことはやめようよ…。

あたしは望ちゃんを宥めるよ。

すると、データチェックをしてた宏介くんがあたしを呼ぶ。

あまり色々な人が見ない方が良いだろうって言ってたのに…？

宏介『…伊勢さん、これ見て欲しい…。』

…何これ？AV？最低…。

宏介くん女の子に何を見せてんの？

女の子泣いて嫌がってるじゃん…？

？？

伊勢『…木多ちゃん！！』

宏介『声でかい！』

宏介くんは謝りながら、最初と最後の動画だけ飛ばし飛ばしチェックしたと。

最初は多分処女喪失で、泣いてるとこ強引に。

最後はやはり泣いてるとこを後ろからでおしりが真っ赤になる程叩かれてたって…。

あーし、木多ちゃんとは小学生の頃からつるんでいて。

一緒にギャルになった。色々な話をいつもしてた。

あーしたちはギャルな見た目と裏腹結構乙女で、理想的なシチュの話しとかいつもしてた。

初体験の話しなんて乙女全開でクリスマスイブの夜にムードたっぷりにおっかなびっくり、恥ずかしがりながらもらぶらぶにあまあまに致して？事後もイチャイチャする！きゃー！みたいな？そんな話しをいつもしていた…。

それを…あんな泣きながら？怖がって、嫌がりながら？あんなに夢見てた木多ちゃんがこんな初体験を？

最新の動画も金曜のリハーサルの日？

外町の奴さわやかな顔して木多ちゃんをおもちゃにして！真っ赤になる程おしり叩いて？

望ちゃんが手を変え品を変え煽ってるんだけど土下座まではさせられないみたいだった。

あーしは望ちゃんの肩に手をかけどいてもらう。

あーしは外町に声をかける

伊勢『おい！くず！！』

外町『…。』

あーしは河川敷に不法投棄されてたフライパンを掴むと手加減せずに振り抜く。

外町『にべあ！』

伊勢『お前さあ、木多ちゃんに何してんの？』

外町『は？何を…びおれ！』

あーしはフライパンを振り抜く。

伊勢『何してんの？』

外町『！

お前！伊勢か！

かおう！！』

あーしはフライパンを振り抜く。

伊勢『何してんの？』

外町は呻いている、それがどうした？

木多ちゃん！！

スナップを効かせて振り抜く！

望『先輩、これ以上は…。』

あーしを見て首を振る望ちゃん。

外町を殺そう。あーしは思っていた。

あーしは殺すつもりで振り抜いた。でも非力で大してダメージが無い。

外町も察したのか、手足を拘束された状態で後ずさりするが芋虫の様に這うしか出来ない。

伊勢『もう二度とえっちい事出来なくなる。

潰して川にこのまま流す。』

あーしは今、ヤバイ。

後先なんて関係無くない？

外町『やめて…僕が悪かった…謝るから…。』

伊勢『木多ちゃんが泣いて止めてってお前に頼んだらお前止めたの？』

フライパンを振りかぶって、振り下ろす！

外町『ひいいいっっ！！』

望ちゃんがあーしを引っ張ったからギリギリ股間を掠めただけ。本気で潰してしまうつもりだった。

それでも相当ビビったらしく、外町はまた失神した。ギリギリ外れたズボンの股間は失禁したのか、派手に色が変わり湯気が出ていた。

『バッチリ録画出来ましたー！』

望ちゃんの友達がそれを良いポジで録画してた。

あーし、親友なのに何も知らなかった…。

2年の終わり頃から少し距離を感じて修学旅行とかで話ししたけど普通に話しはしてくれたけど距離は感じていて…。

あたしは立花のことばっか考えてた…。

確かにあの頃から班は外町グループと組むこと多かった。

でも動画は回収できたし！もし脅されてるとかなら力になれるはず！

あーしは木多ちゃんと話し合わなきゃ！

まあ、これが終わったらだけど。

気絶から回復した外町は従順になった。

言われるがまま、

カメラに向かい、土下座した。

土下座させるって思ってたけどいざさせると思ってた通り決して気持ち良くない、いやむしろ不快…。

外町は立花に土下座させて嬉しそうだった。

これだけでもこいつとは合わないんだなあって痛感する。

外町『立花くん。

出し物優勝出来なくてすいませんでした。

約束を守れなくて申し訳ない。

僕が無能で３組に勝てませんでした。

妹さんの事で難癖つけて、土下座させてすいませんでした。

あと、1年のころいじめて、3年文化祭時には、始まる前にみんなの敵に仕立てたこと、戦犯に仕立てようとしてすいませんでした。

香椎さんをハブるの煽りクラスに根回ししたのは僕です。申し訳ありません。

あと香椎さんに一年告白しないって誓わせたのは不当でした。取り消します。

立花くん本当にすいませんでした。』

望ちゃんは立花くん向けの動画を撮っていた。

外町はまだ悔しそうだが、もう反抗はしない。

外町はあーしと目を合わせようとはしない。

あーしは目が合うたびフライパンを振るう。

こんなにフライパンを振ったのは人生で初めてだし？

マジ外村を痛めるか炒めたいっしょ！

宏介くんが黙って歯を入れた牛乳を外町に手渡し、明日朝イチで歯医者行くことをカタコトで指示していた。

足だけ拘束を外し、七人で囲みながらもし誰かに敵対行動を取るならそのスマホに入ってる動画、写真をばら撒くって望ちゃんが宣言した、

外町は何か言いたそう、

望『お前じゃ無いんだ、信じろよ？マグナム？』

そう言うと悔しそうに外町は帰っていった。

宏介くんからくれぐれも今後最低でも卒業までは絶対1人では行動しないこと、何かあればすぐに連絡する事、特に面が割れてる望ちゃんとあたし。

もし誰かに何かあれば

動画を公表、学校に報告して両成敗してもらうと。

外町の性格上我慢か逆襲どっちか？

何か代替えで取り引き求められるかも？って。

人は自分に当てはめてしか想像出来ない部分があるから外町はきっとあたしたちが何もしないでも勝手に消耗していくだろう。

問題はやはり逆恨みの襲撃と木多ちゃんのこと。

あたしは木多ちゃんに何と切り出すべきか考え続けていたよ。

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その頃の承くんと玲奈さん。

18時の下校時間になると一斉にみんな帰るから目につかないために少しだけ早めに、17:45頃下校する。

もう辺りは薄暗い。

玲奈『薄暗いから誰もわからないよ！途中まで一緒に帰ろ？』

承『うん、良いよ！』

川沿いを一緒に歩いて帰る。

たわいも無い事をメインに話す、弟のひーちゃんのこと、文化祭の課題発表のこと、クリスマス近いね？受験勉強はどう？

この1月ほとんどしゃべってないふたりは美術室であれだけ話しても話題は尽きない。幸せな時間。

隣で歩く、玲奈の手がちょん、ちょんって承の手に触れる。

ふたりが別れる場所まであと半分。

承は迷った。でも隣を歩く玲奈の手が何度も触れる意味に気付いてもなお躊躇う。

でも、自分を覗き込む玲奈の瞳を見たらもうためらわない。

きゅっ。

承は玲奈の手を握る。

きゅっ。

玲奈は承の手を握り返す。

ふたりは意識してしまい、もう会話が成り立たない。

薄暗いから真っ赤になってることはお互いにわからない。

川沿いを歩き続け、小学校前の橋。別れるポイントに着いてもふたりは手を離さない。

でも、後ろから下級生男子の笑い声でパッと手を離し、別れる。

じゃあね、また明日！いつものあいさつ、いつものばいばい。

承（玲奈さんの手ちっちゃくて、すべすべで可愛いなあ。）

玲奈（承くんの手、大きくて逞しくて安心するなあ。）

ふたりは結構幸せだった。

まさか同じ時間に伊勢成実がフライパンで外町を滅多打ちにしてるなんて夢にも思わなかった。

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ざまあは一旦終了、その余波の話になっていきます。

もし良かったよ？って方居たら是非♡、☆よろしくお願いします。

コメントも是非お寄せ下さい、お待ちしています。