3.出張
〇月〇日。
所長は、総子に出張を命じた。俺が行きますよ、と言ったら、お前はウチのメインの探偵やからアカン、総子は修行、いや、研修の最中や、そう言われた。
何か納得せん話しやな。
〇月〇日。
東京から帰る前に、中津興信所の中津健二所長から電話があった。
呑み込みが早いから助かる、と言っていた。あちらは浮気調査だけでなく、警察や弁護士の下請けもしている。総子は、背も低くペチャパイで、平凡な顔かたちやから、目立ちにくい。変装次第で、どこの景色にも溶け込める。興信所所員というのは、案外転職やな。だが、もう1泊してから帰るって、遊び半分か?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます